報道発表資料

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2017年12月26日
  • 総合政策

(仮称)新苫前風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、26日、北海道で実施予定の「(仮称)新苫前風力発電事業環境影響評価準備書」(株式会社ユーラスエナジーホールディングス)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、北海道苫前郡苫前町において、現在自社で供用中の風力発電設備をすべて撤去し、建て替えるものである。
 環境大臣意見では、(1)事後調査等を適切に実施し、オジロワシ等の重要な鳥類の衝突・接近等の重大な影響が認められた場合には、鳥類との衝突のおそれがある風力発電設備については稼働停止等を含めた追加的な環境保全措置を講ずること、(2)鳥類からの視認性を高める措置を設備稼働前に講ずること、(3)騒音及び風車の影の影響について、評価書の作成までに風力発電設備の配置・基数及び機種の更なる詳細な検討を行い、それらを踏まえ、必要な環境保全措置を講ずること等を求めている。

1.背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※について、経済産業大臣からの照会に対して経済産業大臣に意見を述べることができる。
 本件は、北海道で実施予定の「(仮称)新苫前風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

※環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測及び評価、環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

2.事業の概要

(1)事業者   株式会社ユーラスエナジーホールディングス

(2)事業位置  北海道苫前郡苫前町(対象事業実施区域面積 約168.5ha)

(3)出力    総出力 34,000kW(3,400kW級×10基)

※既設 20,000kW(1,000kW×19基、2,000kW×1基)

3.環境大臣意見

 別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

【配慮書の手続】

・縦覧         平成26年7月1日~平成26年7月31日(住民意見16件

・北海道知事意見提出  平成26年9月26日

・環境大臣意見提出   平成26年8月21日

【方法書の手続】

・縦覧         平成27年9月10日~平成27年10月9日(住民意見0件

・北海道知事意見提出  平成28年1月21日

・経済産業大臣勧告   平成28年2月5日

【準備書の手続】

・縦覧         平成29年6月9日~平成29年7月10日(住民意見34件

・北海道知事意見提出  平成29年11月20日

・環境大臣意見提出   平成29年12月26日

※環境の保全の見地からの意見の件数

添付資料

連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表   03-3581-3351
直通   03-5521-8237
室長   大井通博(内6231)
室長補佐 伊藤史雄(内6233)
担当   松浦航 (内6239)

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