報道発表資料
平成28年度の概況調査の結果をみると、全体の環境基準超過率は6.1%でした。
【測定内容の概要】
1.主な測定項目
地下水の水質汚濁に係る環境基準が定められている28項目
カドミウム、全シアン、鉛、六価クロム、砒素 など
2.調査を行った井戸の本数
地下水質の測定は、「概況調査[1]」、「汚染井戸周辺地区調査[2]」、「継続監視調査[3]」の3つの区分で行われています。
概況調査では3,278本、汚染井戸周辺地区調査では1,064本、継続監視調査では4,372本の井戸で調査が行われ、調査井戸総数は8,714本でした。
【測定結果の概要】
1.調査区分別の結果の概要
概況調査の結果をみると、全体の環境基準超過率[4]は6.1%(前年度5.8%。以下同じ。)でした。項目別では、平成11年度以降、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の環境基準超過率が最も高く、平成28年度調査結果は3.6%(3.5%)でした。
継続監視調査の結果をみると、基準超過の井戸数が最も多いのは、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素で、次いでテトラクロロエチレン、砒素でした。
2.全国的な地下水の状況
過去5年間[5]の全調査区分において、環境基準の超過井戸が存在する市区町村数を取りまとめました。取りまとめ結果でみると、VOC(揮発性有機化合物)[6]が環境基準を超過した井戸がある市区町村数は352で、全市区町村の20%(前年度21%。以下同じ。)でした。同様に重金属等[7]では402で23%(23%)、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素では491で28%(28%)でした。
なお、「平成28年度地下水質測定結果」の詳細については、環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/water/chikasui/index.html)に掲載いたします。
[1] 地域の全体的な地下水質の状況を把握するために実施する調査
[2] 概況調査又は事業者からの報告等により新たに発見された汚染について、その汚染範囲を確認するために実施する調査
[3] 汚染が確認された地域について、継続的に監視を行うための調査
[4] 何らかの項目で環境基準を超過した井戸/全調査井戸
[5] 通常、地域全体をメッシュ等に分割し、3~5年のローリングで全体を調査するため、過去5年間で整理している。
[6] テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン等の13項目。項目の一覧については、「平成28年度地下水質測定結果」12頁参照。
[7] 砒素、ふっ素、鉛等の14項目。項目の一覧については、「平成28年度地下水質測定結果」13頁参照。
添付資料
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局土壌環境課地下水・地盤環境室
直 通 03-5521-8309
代 表 03-3581-3351
室 長 渡邊 康正 (内線6610)
室長補佐 伊藤 隆晃 (内線6604)
担 当 久喜 真吾 (内線7628)