報道発表資料
1事例目は、平成29 年11月10日(金)に広島県呉市の事業者敷地内に搬入されたコンテナから搬出された積荷の表面に付着していたヒアリ(1個体)です。
2事例目は、平成29年11月14日(火)に広島県呉市の1事例目と同じ事業者敷地内に搬入されたコンテナから搬出された積荷の表面に付着していたヒアリ(2個体)と、その後、11月15日(水)に広島港国際コンテナターミナル出島地区に戻された当該コンテナの内部から、発見されたヒアリ(5個体)です。
いずれの積荷も、中国・中山(ちゅうざん)港を出港し、香港港を経由後、広島港国際コンテナターミナル出島地区で陸揚げされ、陸路にて呉市の事業者敷地内に運ばれたものです。
確認された個体については、全て発見時に既に死亡しており、発見地点周辺には、事業者又は港湾管理者が殺虫餌(ベイト剤)及び粘着トラップを設置しています。
今回の確認により、6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は11月22日現在で12都府県、計26事例になります(本件は24事例目と同じ事業者敷地内で発見されていますが、関連性が不明確であるため、各1事例として数えています)。
1.経緯
25事例目(11月10日に発見されたヒアリ)
10/25 中国・中山港から当該積荷を積載したコンテナを乗せた貨物船が出港。
11/4 香港港を経由後、広島港国際コンテナターミナル出島地区で当該コンテナを陸揚げ。
11/10 陸路にて当該コンテナを広島県呉市の事業者敷地内へ移送。
当該コンテナから積荷を搬入後、積荷の最上段の段ボール箱の上から事業者がアリの死骸を発見したため、採取し、事業者より広島県に通報。事業者が発見地点周辺に殺虫餌(ベイト剤)及び粘着トラップを設置。
広島県より中国四国地方環境事務所へ通報。
11/22 11月10日に発見されたアリについて、専門家が、ヒアリ(働きアリ)であることを確認。
26事例目(11月14日及び15日に発見されたヒアリ)
11/1 中国・中山港から当該積荷を積載したコンテナを乗せた貨物船が出港。
11/11 香港港を経由後、広島港国際コンテナターミナル出島地区で当該コンテナを陸揚げ。
11/14 陸路にて当該コンテナを広島県呉市の事業者敷地内へ移送。
当該コンテナから積荷を搬入後、積荷の最上段の段ボール箱の上から事業者がアリの死骸を発見したため、採取し、事業者より広島県に通報。事業者が発見地点周辺に殺虫餌(ベイト剤)及び粘着トラップを設置。
広島県より中国四国地方環境事務所へ通報。
11/15 広島港国際コンテナターミナル出島地区に返却された当該積荷を積載していたコンテナ内部から、港湾関係者がアリの死骸を発見したため、広島県を通じ中国四国地方環境事務所へ通報。
港湾管理者が発見地点周辺に殺虫餌(ベイト剤)及び粘着トラップを設置。
11/22 11月14日及び15日に発見されたアリについて、専門家が、ヒアリ(働きアリ)であることを確認。
2.今回確認されたヒアリについて
11月10日に発見された個体数:1個体 (死骸)
11月14日に発見された個体数:2個体 (死骸)
11月15日に発見された個体数:5個体 (死骸) 計8個体
3.今後の対応
引き続き、広島県、広島市、呉市等と協力して、発見地点周辺を中心に調査を実施し、ヒアリを発見した場合は、速やかに殺虫処分するなどの防除を実施します。
なお、広島県等の関係機関に対しては、以下を依頼しています。
・ヒアリが確認された貨物を搬送したコンテナ管理者、運搬車両等の事業関係者及びコンテナターミナル管理者等に当該生物の混入があったことを周知し、他に混入の恐れがないか、さらなる確認を依頼すること
・今後、同様のルートで製品を輸入する際に、ヒアリその他の特定外来生物の付着・混入がないよう、事業所、コンテナ保管場所、積み出し港等の状況を把握し、対策を講じること
・今後、環境省が実施する調査・防除に協力すること
また、環境省は本発見地点周辺において広島県、広島市、呉市等と協力し、ヒアリ確認地点の周辺2km程度の調査を実施する予定です。
○今回確認されたヒアリ
11月10日 11月14日
11月15日
○今回ヒアリが発見された場所
- 連絡先
- 環境省
環境省自然環境局
野生生物課 外来生物対策室
代表 03-3581-3351
室長 曽宮 和夫
室長補佐 八元 綾
担当 知識 寛之
中国四国地方環境事務所野生生物課
直通 086-223-1561
課長 杉田 高行
課長補佐 酒井 久文