報道発表資料
本シンポジウムは、平成26年5月より開始された上記プロジェクトの研究活動の一環として開催されるものです。
1.シンポジウム概要
タイトル:
環境省環境研究総合推進費戦略研究プロジェクトS-12「SLCPの環境影響評価と削減パスの探索による気候変動対策の推進の研究」一般公開シンポジウム「地球温暖化と大気汚染による影響軽減に向けた新たな取り組み-短寿命気候汚染物質(SLCP)の影響評価とその削減対策-」
趣旨:
大気汚染物質は環境・気候変動に大きな影響を与えます。S-12プロジェクトでは、大気汚染物質の中で「短寿命気候汚染物質」(SLCP: Short-Lived Climate Pollutants)に注目しています。SLCPには、PM2.5の一部である煤(黒色炭素)、光化学オキシダントの主成分である対流圏オゾン、その対流圏オゾンの生成に寄与するメタンなどの、気候に与える影響が大きなものが含まれています。またSLCPが大気中に滞留する時間は、二酸化炭素などの長寿命温室効果ガスに比べて短くなっています。そのため、SLCPを削減することで、環境改善だけではなく、地球温暖化を抑制する効果もあり、国際的な取り組みも行われています。S-12プロジェクトでは例年公開シンポジウムを開催しており、第4回となる今回は西日本で初めて開催します。これまでの研究成果をもとに、より具体的なSLCP排出シナリオの検討結果を始め、過去から将来にかけての排出推定やSLCP削減による地域・地球規模での環境・気候影響評価についての最新の成果を公表し、今後の展望を議論します。
日時: 平成30年1月23日(火) 13:30 ~16:30 (13:00開場)
場所: 京都大学百周年時計台記念館 国際交流ホール(吉田キャンパス)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/
参加費: 無料
参加予定数: 200名
主催: 環境省環境研究総合推進費戦略研究プロジェクトS-12
共催: 京都大学、宇宙航空研究開発機構
プログラム(予定):
13:30-13:40 ごあいさつ
環境省
松岡 譲(京都大学名誉教授)
13:40-14:00 「S-12によるSLCPの排出シナリオと気候・環境影響の研究」
中島 映至(S-12代表、宇宙航空研究開発機構)
14:00-14:20 特別講演「南アジアから放出されるメタンの挙動研究~2-1502 AMASAプロジェクトの成果から~」 林田 佐智子(奈良女子大学)
14:20-14:40 「アジアにおける広域大気汚染:現状とその影響」
永島 達也(国立環境研究所)
14:40-15:00 「SLCPシナリオの構築と排出削減策による共便益効果・相殺効果」
花岡 達也(国立環境研究所)
15:00-15:15 <休憩>
15:15-15:30 「アジア地域の家庭部門からの大気汚染物質の排出量とその影響」
島田 洋子(京都大学)
15:30-15:45 「SLCPによる健康への影響」
上田 佳代(京都大学)
15:45-16:00 「SLCPの気候影響」
中田 真木子(近畿大学)
16:00-16:15 「SLCPと地球の水循環」
芳村 圭(東京大学)
16:15-16:30 総合討論・閉会 (S-12代表)
(司会:鶴田 治雄(リモート・センシング技術センター))
2.参加申し込み方法
参加希望の方は お名前(ふりがな)、ご所属を明記の上、電子メール(宛先:s-12_staff@athehost.env.kyoto-u.ac.jp)にて平成30年1月9日(火)までにお申し込み下さい。申し込みをされた方には受付メールをお送りします。なお、申し込みが多数となった場合には受付を締め切る可能性がありますので、お早めにお申し込みください。
3.問い合わせ先
環境省環境研究総合推進費戦略研究プロジェクトS-12
第4回一般公開シンポジウム事務局
(京都大学大学院工学研究科 都市環境工学専攻内 担当:畑中)
TEL: 075-383-3370; e-mail:s-12_staff@athehost.env.kyoto-u.ac.jp
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局大気環境課
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-9021
課長:髙澤 哲也 (内線6530)
主査:渡辺 聡 (内線6547)
環境省地球環境局国際地球温暖化対策担当参事官室
直通:03-5521-8330
参事官 :竹本 明生 (内線6772)
参事官補佐:工藤 里恵 (内線6786)
環境省地球環境局総務課研究調査室
直通:03-5521-8247
室 長:木村 正伸 (内線6730)
室長補佐:藤田 道男 (内線6744)