報道発表資料

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2017年11月08日
  • 大気環境

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)第19回政府間会合の結果について

 東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の第19回政府間会合が2017年11月13日(月)~14日(火)にカンボジア・シェムリアップで開催され、2018年の作業計画が承認されるとともに、EANETと世界気象機関(WMO)とのデータ共有に関する合意文書の内容が概ね合意されました。

1.会合の概要

○日程  2017年11月13日(月)~14日(火)

○場所  カンボジア・シェムリアップ

○主催者 EANET事務局(国連環境計画 アジア太平洋事務所)

EANETネットワークセンター

(一般財団法人日本環境衛生センター アジア大気汚染研究センター)

○参加者 EANET参加13か国の代表(カンボジア(本会合議長国)、中国、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、韓国、ロシア、タイ、ベトナム)等

○我が国からの出席者 環境省の担当官

(参考)

 東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET:Acid Deposition Monitoring Network in East Asia)は、酸性雨問題に関する東アジア各国の協力の推進を目的とした政府間ネットワークです。我が国のイニシアティブにより立ち上げられ、2001年1月から本格稼働を開始しており、現在の参加国は13ヵ国です。(詳細については、別添参照)

2.結果の概要

○ 2017年の活動進捗報告及び2018年の作業計画

 EANETでは、2015年の第17回政府間会合で採択された中期計画(2016-2020年)に基づき、モニタリングデータの収集・評価等の活動が行われています。本会合では、2017年の活動進捗報告がなされた上で、2018年の作業計画が承認されました。

 議論においては、中国から、人的交流・拠出金等を通じてEANETの活動を推進していきたいこと、中国国内の酸性雨地域の面積は減少していること、EANETのネットワークセンターに指定されているアジア大気汚染研究センターと連携して中国の酸性雨対策の経験の普及を図っていきたいことなどの前向きな発言が行われました。これを受け、EANET参加国からは、能力構築活動及び普及啓発活動を強化していくことに期待が示されました。

○ EANETとWMOとのデータ共有に関する合意文書

 本文書は、EANETと世界気象機関(WMO)が効率的に連携していくため、EANETの測定局をWMOに貢献する測定局(Contributing Station)として位置付け、EANETの測定データをWMOの全球大気監視(GAW)計画において活用することなどを確認するものです。

 本会合では、本文書の内容が概ね合意されました。本文書は、今月中に修辞的な修正が行われた上でEANET参加国に回覧され、来年初めに本会合の議長及びWMO/GAWの代表者が署名する予定です。

3.今後の対応

 酸性雨等の広域大気汚染問題は東アジア地域共通の課題であり、我が国としては、引き続きEANETの活動を技術的・財政的に支援していくとともに、EANETを東アジア地域における大気環境管理のための重要な基盤として、その活動の充実・強化を図ることとしています。

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局大気環境課
直通 03-5521-9021
代表 03-3581-3351
課長   髙澤 哲也(6530)
主査   渡辺 聡(6547)

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