ヒアリ確認地点の周辺２ｋｍ程度の調査の実施状況報告（第４報）

１． 調査の目的

　ヒアリについては、平成29年６月９日に兵庫県尼崎市で初確認されて以降、現在までに24事例が報告されています。ヒアリ確認地点において、発見個体の殺虫処分及び殺虫餌（ベイト剤）等による防除作業を実施していますが、それに加え本調査はヒアリ確認地点の周辺におけるモニタリングを目的として、周辺２ｋｍ程度に規模を拡大し、実施しているものです。

２． 調査の概要

　専門業者により、目視調査及びモニタリングトラップ（粘着トラップ等）による調査を各調査対象地につき２回ずつ実施しました。また、調査においてヒアリが発見された場合には、殺虫処分を行う等の緊急的な防除を実施しました。

　平成29年11月21日現在の調査対象地は下記のとおりです。

《終了》

兵庫県（神戸市及び尼崎市）、愛知県（飛島村及び春日井市）、大阪府（大阪市）、東京都（品川区）、千葉県（君津市）、福岡県（福岡市及び北九州市）、大分県（中津市）、岡山県（倉敷市及び笠岡市）、埼玉県（狭山市）、静岡県（静岡市）、神奈川県（横浜市）、京都府（向日市）

《調査中（実施準備中も含む）》

愛知県（弥富市及び名古屋市）、静岡県（浜松市）、広島県（広島市及び呉市）

３．初回調査（第３報発表後の確認分）の実施状況

　平成29年10月13日の第３報発表後にも一部地域で初回調査が行われ、その結果（下表参考）、10/20の既報のとおり、北九州市でヒアリが発見されました。

　注１：関東地方環境事務所がトラップ調査を別途実施したことから、目視調査のみとした。

　注２：事業者が空になった当該コンテナを検査した際にアリは確認されず、倉庫からは女王アリの死骸が１個体確認されたのみであるため、繁殖して周囲に広がった可能性は低いと考えられることから、調査は発見箇所とその周囲の踏査のみの１回とした。

　注３：福岡県北九州市、神奈川県横浜市、愛知県弥富市及び広島県広島市については、当初発見された場所以外で新たな確認があったため、それらの周辺２km程度の調査を実施したもの。

４．第２回調査の状況

　第２回調査はこれまで以下のとおり実施し、9/15の既報のとおり、北九州市でヒアリが発見されました。

　注１：福岡県北九州市、神奈川県横浜市、愛知県弥富市及び広島県広島市については、当初発見された場所以外で新たな確認があったため、それらの周辺２km程度の調査を実施したもの。

５．今後の調査の予定

　まだ調査が終了していない地域については引き続き調査を継続し、本調査においてヒアリ又はアカカミアリが確認された場合には、速やかに公表します。また、調査結果がある程度まとまった段階で、改めて結果の公表を行います。