報道発表資料
当該ヒアリは、中国・中山(ちゅうざん)港を出港し、香港港で積み替えられた後、名古屋港で陸揚げされ、陸路にて浜松市浜北区の事業者敷地内に運ばれた貨物より発見されたものです。
発見時に確認された個体については、既に全て殺虫処分しており、発見地点周辺では、浜松市及び事業者によりベイト剤(殺虫餌)が設置されています。
なお、6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は11月6日現在で12都府県、計23事例です。
1.経緯
10/18 中国・中山港から当該貨物を積載した貨物船が出港。
10/31 香港港を経由後、名古屋港で陸揚げ。
11/1 陸路にて静岡県浜松市浜北区の事業者敷地内へ移送。
11/2 貨物の段ボールの表面から事業者がアリを発見したため、浜松市を通じ関東地方環境事務所に通報。
浜松市及び事業者が発見した全ての個体(約200個体)を殺虫処分し、当該貨物に他にアリがいないことを確認。
当該貨物を積載していたコンテナは名古屋港に返却。
浜松市及び事業者が発見地点周辺にベイト剤(殺虫餌)を設置。
11/6 当該アリについて、専門家が、ヒアリであることを確認。
2.今回確認されたヒアリについて
確認されたヒアリは静岡県浜松市の事業者敷地内において、発見された約200個体です。
また、本日(11/6)、名古屋港鍋田ふ頭バンプール内に留め置いている当該コンテナ(1個)の内部を確認したところ、7個体のアリ死骸を採取し、現在、同定中です。
3.今後の対応
当該事業者敷地内で発見した個体は、全て殺虫処分しました。引き続き、静岡県及び浜松市と協力して、発見地点周辺を中心に調査を実施し、ヒアリを発見した場合は、速やかにその個体を殺虫処分するとともに、防除を実施します。
なお、静岡県及び浜松市等の関係機関に対しては、以下を依頼しています。
・ヒアリが確認された積荷を搬送したコンテナ保管場所及び運搬車両等の事業関係者に当該生物の混入があったことを周知し、他に混入の恐れがないか、さらなる確認を依頼すること
・今後、同様のルートで製品を輸入する際に、ヒアリその他の特定外来生物の付着・混入がないよう、事業所、コンテナ保管場所、積み出し港等の状況を把握し、対策を講じること
・今後、環境省や地元自治体等が実施する調査・防除に協力すること
また、環境省は本発見地点周辺において静岡県等と協力し、ヒアリ確認地点の周辺2km程度の調査を実施する予定です。
○今回確認されたヒアリ(浜松市提供)
○今回ヒアリが発見された場所
- 連絡先
- 環境省
環境省自然環境局
野生生物課 外来生物対策室
代表 03-3581-3351
室長 曽宮 和夫
室長補佐 八元 綾
担当 知識 寛之
関東地方環境事務所 野生生物課
直通 048-600-0817
課長 横田 寿男
専門官 木内 尚也