報道発表資料
今般、星空観察を推進するための観察手法等の検討結果を、平成29年10月21日(土)に開催された「第29回星空の街・あおぞらの街全国大会in信州南牧村」において、以下のとおり報告しました。
これから、「星空の街・あおぞらの街全国大会」などを活用し、持続可能な社会づくりに係る意識高揚や地域づくりへの貢献といった意義深い星空観察への参加を呼びかけていきます。
1.背景
昨今、屋外照明による光害(ひかりがい)防止が重要となっていること等を踏まえ、「星空観察の推進手法に関する検討会」を開催し、星空観察の推進手法を検討しました。
2.星空観察の意義・目的
(1)星空観察を通じて光害(ひかりがい)や大気汚染に気づき、環境保全(大気環境保全、生態系影響を考慮した取組、省エネルギー・低炭素化に資する取組等)の重要性について関心を深めてもらうこと。
(2)良好な大気環境や美しい星空を地域資源(観光や教育)としても活用していただくこと。
3.検討結果
(1)観察手法等
観察手法 |
・肉眼による観察:天の川、Globe at Night(夜空の明るさ世界同時観察キャンペーン)の対象星座を中心とした領域の星 ・デジタルカメラ撮影による天頂付近の夜空の明るさ測定 |
観察時期 |
・肉眼による観察:夏は7月下旬~8月中旬前後、冬は1月におけるGlobe at Nightの対象期間 ・デジタルカメラ撮影:夏は8月の新月前後2週間、冬は1月の新月前後2週間 |
参加主体 |
・すべての関心のある方。個人も可 ・事前の参加申し込みは不要 |
報告 |
・肉眼による観察結果の報告は、Globe at Nightへの投稿による、インターネット上での共有を推奨 ・デジタルカメラ撮影のデータは、環境省ウェブサイトを通じて報告 → 翌年度、星空の街・あおぞらの街全国大会で発表 |
(2)星空の見やすさの客観的評価
・評価の対象は、デジタルカメラから算出される「夜空の明るさ」とします。
・夜空の明るさを示す単位「等級(mag/□"):(マグニチュードパー平方秒角)」を用います。
・評価に当たっては、継続性も考慮します。
・国際ダークスカイ協会による分類を参考としつつ、我が国の実態に即し、かつ、地域おこしにも活用可能な評価とするため、今後3年程度のデータの蓄積を見ながら段階分けについて検討します。
4.今後のスケジュール
・肉眼観察については、今年度の冬期観察から参加を呼びかけます。
・デジタルカメラによる観察は、来年度の夏期観察から広く参加を呼びかける予定です。
添付資料
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局大気環境課大気生活環境室
直通 03-5521-8299
代表 03-3581-3351
室長 吉川圭子(内線6540)
室長補佐 長谷川学(内線6541)
担当 三井雅 (内線6549)
関連情報
関連Webページ
過去の報道発表資料
- 平成29年8月18日
- 「第2回星空観察の推進手法に関する検討会」の開催について
- 平成29年10月13日
- 第29回「星空の街・あおぞらの街」全国大会in信州南牧村の開催について