報道発表資料

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2017年09月27日
  • 自然環境

長崎県壱岐市におけるツマアカスズメバチの確認について

 長崎県壱岐市において、外来生物法で特定外来生物に指定されているツマアカスズメバチが初めて確認されましたので、お知らせします。
 なお、ツマアカスズメバチは、これまで国内では長崎県対馬市において定着が確認されています。対馬市以外では、平成27年9月に福岡県北九州市において巣が、平成28年5月に宮崎県日南市において女王バチがそれぞれ確認され、駆除を行いましたが、その後のモニタリング調査で新たな個体や巣は確認されていません。
 今後、関係機関と連携しながら発見された地点及び周辺での緊急調査を実施するとともに、営巣情報の収集に努め、確認された場合は防除を実施します。

1.確認までの経過

 9月24日 壱岐市の養蜂農家がミツバチ巣箱付近を飛んでいたスズメバチ5個体を捕獲。

 9月25日 当該養蜂農家が壱岐市農林課に通報。同課が当該養蜂農家にて2個体の死骸を受け取り。同課が九州地方環境事務所に通報し、写真を送付。当該スズメバチについて、環境省職員がツマアカスズメバチの働きバチであることを確認。

 9月26日 壱岐市及び長崎県壱岐振興局の職員がツマアカスズメバチ確認地点及びその周辺における調査を実施。同日中に巣は確認されなかった。

2.今後の対応

 ツマアカスズメバチは、高い繁殖力と分布拡大能力から、一旦定着すれば根絶することは困難となるため、侵入監視により、早期発見、早期駆除することで定着前に根絶を図ることが極めて重要です。今後、環境省では、関係機関と連携しながら壱岐市においてツマアカスズメバチの営巣状況等について緊急調査を行い、営巣が確認された場合には速やかに防除を行います。

 また、環境省では、平成26年度よりツマアカスズメバチの定着が確認されている釜山港(韓国)との船の往来がある九州の港湾(三池港(福岡県)、八代港(熊本県)、大分港(大分県)、油津港(宮崎県)、細島港(宮崎県)、志布志港(鹿児島県)、川内港(鹿児島県))周辺において、ツマアカスズメバチの監視調査を実施しておりますが、今年度の調査ではツマアカスズメバチは確認されておりません。

3.周辺住民の皆様へ

 ツマアカスズメバチは生態系等に影響を及ぼすおそれがあり、警戒が必要です。早期発見、早期駆除のため、ツマアカスズメバチと疑われる個体や巣を確認された場合は、壱岐市役所又は九州地方環境事務所まで連絡いただき、情報提供にご協力のほどよろしくお願いします。

4.情報提供のお願い

 九州地方に限らず、ツマアカスズメバチの定着が確認されている韓国・釜山港と往来のある港湾等においては、侵入のリスクがあります。

 地方自治体や駆除業者の方々につきましては、ツマアカスズメバチと思われる個体が発見された場合には、管轄区域の環境省地方環境事務所にご連絡ください。

 連絡先URL:https://www.env.go.jp/region/index.html

○捕獲されたツマアカスズメバチ

○ツマアカスズメバチ捕獲地点

確認地点(長崎県壱岐市芦辺町)

添付資料

連絡先
環境省
環境省自然環境局
 野生生物課外来生物対策室
  室  長:曽宮 和夫
  室長補佐:八元 綾
  担  当:知識 寛之
  代表:03-3581-3351
九州地方環境事務所 野生生物課
  課  長:鑪 雅哉
  担  当:立岩 沙知子
  直通:096-322-2413

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