報道発表資料

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2017年09月08日
  • 自然環境

静岡県内におけるアカカミアリの確認について

 平成29年9月6日(水)に、静岡県袋井市の事業者敷地内において、同事業者により発見されたアリ(4個体)について、専門家による種の同定の結果、本日、特定外来生物であるアカカミアリ(Solenopsis geminata)と確認されましたので、お知らせいたします。
 当該アカカミアリは、タイ・レムチャバン港を出港した貨物船にて、静岡県静岡市の清水港新興津ふ頭コンテナヤードに陸揚げされ、陸路にて静岡県袋井市の事業者敷地に運ばれた貨物コンテナ(1個)内部より発見されたものです。
 確認された個体については、すでに全て殺虫処分しており、コンテナが返却された清水港袖師第1ふ頭の当該コンテナ内及びその周辺には、静岡県清水港管理局によりベイト剤(殺虫餌)及び捕獲トラップが設置されています。

1.経緯

8/28   タイ・レムチャバン港から当該コンテナを積載した貨物船が出港。

8/30   当該貨物船がベトナム・ホーチミン港に寄港。

9/5    静岡県静岡市の清水港新興津ふ頭に入港。

9/6    陸路にて新興津ふ頭から静岡県袋井市の事業者倉庫へ搬入。事業者がコンテナ内にて疑いのあるアリ4個体を発見し、殺虫処分するとともに静岡県を通じて関東地方環境事務所に通報。

 清水港袖師第1ふ頭に返却されたコンテナを静岡県清水港管理局が確認したところ、コンテナ内で約100個体を確認。全て殺虫処分し、当該コンテナ内及びその周辺にベイト剤及びトラップを設置。

9/8   当該アリについて、専門家が、アカカミアリであることを確認。

2.今回確認されたアカカミアリについて

 今回確認されたアカカミアリは、幼虫(12個体)、蛹(5個体)を含む約100個体です。

3.今後の対応

 当該コンテナで発見した個体は、全て殺虫処分し、コンテナ内及びその周辺にベイト剤及びトラップを設置し、防除とモニタリングを実施しています。その後、新たにアカカミアリと疑わしいアリは確認されていません。

 環境省では、静岡県や袋井市と連携協力して、当該コンテナの留置地周辺を引き続き調査し、アカカミアリが確認された場合には、速やかに防除等を行います。

○今回確認されたアカカミアリ(静岡県提供)

○今回アカカミアリが発見された場所

連絡先
環境省
環境省自然環境局
野生生物課 外来生物対策室
代表 03-3581-3351
室長   曽宮 和夫
室長補佐 八元 綾
担当   知識 寛之
関東地方環境事務所 野生生物課
直通 048-600-0817
課長   横田 寿男
専門官  木内 尚也