報道発表資料
今回確認された個体については、静岡県が全て殺虫処分しており、また確認地点付近には殺虫餌(ベイト剤)を設置しています。
なお、6月の国内初確認以降、これまでのヒアリの確認事例は8月30日現在で11都府県、合計15事例となっています。本件は15例目の事例の続報になります。
1.前回の発表(8/28)までの経緯
8/21 清水港新興津コンテナターミナル内で環境省及び国交省が実施したヒアリの調査により設置したトラップ及びその周辺のアスファルト上で、ヒアリと疑われるアリを捕獲。
8/24 静岡県が、専門家とともに同コンテナターミナル内で調査を実施。上記の環境省が回収したトラップ設置地点の周辺において、ヒアリと疑わしいアリが、舗装の継ぎ目の隙間を出入りするのを確認。約30個体を殺虫処分し、採取。
8/27 専門家が捕獲したアリをヒアリと同定。
詳細については、平成29年8月28日付け報道発表資料「清水港におけるヒアリの確認について」 (https://www.env.go.jp/press/104491.html)参照。
2.前回発表(8/28)以降の経緯
8/28 静岡県が、専門家とともに、当該アリ発見地点の舗装の継ぎ目において再度駆除を実施。確認された個体は全て殺虫処分し、採取。
8/29 8/24と8/28に採取されたアリについて、専門家がヒアリと同定。
(なお、8/24に採取した30個体のうち、5個体はアカカミアリと同定。)
3.8/24日と8/28日に静岡県が確認したヒアリについて
確認された総数:500個体以上
内訳:働きアリ 約500個体
有翅メス 2個体
有翅オス 10個体
サナギと幼虫 約50個体
タマゴ 少数
4.今後の対応
ヒアリが確認されたコンテナターミナル内では、すでに静岡県が殺虫餌(ベイト剤)を設置し、当分の間、これを継続するとともに、生きたヒアリがいないか目視によるモニタリングを実施します。
また、環境省は本発見地点周辺において、静岡県等と協力しながら、ヒアリ確認地点の周辺2km程度の調査を実施する予定です。
○8/28に発見されたヒアリ(静岡県提供)
上:有翅オス 下:有翅メス
左からタマゴ、若齢幼虫、終齢幼虫、サナギ
○ヒアリを確認した場所
(参考)現在までのヒアリ確認事例
本件を含めて全15事例、11都府県
番号 |
確認地点 |
確認日 |
発見状況 |
1 |
兵庫県尼崎市 |
6/9 |
コンテナで集団(女王含む)を発見 |
2 |
兵庫県神戸市 |
6/18 |
コンテナヤードの舗装面の亀裂で個体を発見 |
3 |
愛知県弥富市 |
6/30 |
コンテナ上部で個体を発見 |
4 |
大阪府大阪市 |
7/3 |
コンテナヤードの舗装面の亀裂で個体(女王含む)を発見 |
5 |
東京都品川区 |
7/6 |
コンテナ内で集団を発見 |
6 |
愛知県飛島村 春日井市 |
7/10 |
コンテナ及び倉庫内で個体を発見 |
7 |
神奈川県横浜市 |
7/14 |
コンテナヤードの舗装面の亀裂で個体を発見 |
8 |
福岡県福岡市 |
7/21 |
コンテナヤードの舗装面のくぼみで個体を発見 |
9 |
福岡県北九州市大分県中津市 |
7/24 |
コンテナ内で集団を発見 |
10 |
福岡県福岡市 |
7/27 |
コンテナ内で集団を発見 |
11 |
愛知県弥富市 |
8/4 |
コンテナ内で集団を発見 |
12 |
岡山県倉敷市 |
8/9 |
空コンテナ置き場の舗装上で集団を発見 |
13 |
埼玉県狭山市 |
8/16 |
事業者敷地内倉庫で個体(女王)を発見 |
14 |
広島県広島市 |
8/24 |
コンテナヤードに設置していたトラップ及びその周辺の地面から発見 |
15 |
静岡県静岡市 |
8/27 |
コンテナヤードに設置していたトラップ及びその周辺の地面から発見 |
- 連絡先
- 環境省
環境省自然環境局
野生生物課 外来生物対策室
代表 03-3581-3351
室長 曽宮 和夫
室長補佐 八元 綾
担当 知識 寛之
関東地方環境事務所 野生生物課
直通 048-600-0817
課長 横田 寿男
専門官 木内 尚也