ヒアリ確認地点の周辺２ｋｍ程度の調査の実施状況報告（第２報）

１． 調査の目的

　ヒアリについては、６月９日に兵庫県尼崎市で初確認されて以降、現在までに16事例が報告されています。ヒアリ確認地点において、発見個体の殺虫処分及び殺虫餌（ベイト剤）等による防除作業を実施していますが、それに加え本調査はヒアリ確認地点の周辺におけるモニタリングを目的として、周辺２ｋｍ程度に規模を拡大し、実施するものです。

２． 調査の概要

　専門業者により、目視調査及びモニタリングトラップ（粘着トラップ等）による調査を各調査対象地につき２回実施します。また、調査においてヒアリが発見された場合には、殺虫処分を行う等の緊急的な防除を実施します。

　現時点での調査対象地は下記のとおりです。なお、今後のヒアリ確認状況等により、変更があり得ます。

兵庫県（神戸市及び尼崎市）、愛知県（弥富市、飛島村、春日井市及び名古屋市）、大阪府（大阪市）、東京都（品川区）、千葉県（君津市）、神奈川県（横浜市）、福岡県（福岡市及び北九州市）、大分県（中津市）、岡山県（倉敷市）、埼玉県（狭山市）、広島県（広島市）、静岡県（静岡市）　※12都府県

３．初回調査の実施状況

　初回の調査はこれまで以下のとおり実施しましたが、現時点ではヒアリの発見は報告されておりません。

注１：関東地方環境事務所がトラップ調査を実施していることから、目視のみとした。

注２：事業者が空になった当該コンテナを検査した際にアリは確認されず、倉庫からは女王の死骸が1個体確認されたのみであるため、繁殖して周囲に広がった可能性は低いと考えられることから、発見箇所とその周囲の踏査のみの調査にした。

４．２回目の調査の予定

　２回目の調査は、８月下旬より順次実施中です。これまでに兵庫県神戸市及び尼崎市では8/28及び8/29に目視調査及びトラップ設置、8/31及び9/1に目視調査及びトラップ回収を、大阪府大阪市では8/29に目視調査及びトラップ設置、9/1に目視調査及びトラップ回収を、また愛知県春日井市では9/4に目視調査及びトラップ設置を実施したところです。本調査においてヒアリが確認された場合には、速やかに結果を公表します。また、全調査が終了した段階での結果の公表も予定しています。