報道発表資料

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2017年08月14日
  • 自然環境

山口県内におけるアカカミアリの確認について

 平成29年8月9日に山口県防府市の三田尻中関港で陸揚げされ、8月10日に同市内の事業所敷地に搬送されたコンテナ内で発見されたアリが、専門家による種の同定の結果、8月12日に特定外来生物であるアカカミアリ(Solenopsis geminata)と確認されましたので、お知らせいたします。
 アカカミアリが発見されたコンテナは、ベトナムのハイフォン港で積み込まれた後、台湾の高雄港にて別の船に積み替えられ、三田尻中関港に陸揚げされ、山口県防府市の事業所に搬送されたものです。
 今回のアカカミアリの確認を受け、8月11日に山口県が、三田尻中関港内の当該コンテナが置かれていた場所付近を調査したところ、コンテナヤードのアスファルトの割れ目にアカカミアリと推定される集団を発見したため、防除を実施しました。

1. 経緯等

7/26  ベトナムのハイフォン港を、当該コンテナを積んで出港。

7/27~8/8 台湾の高雄港に入港後、別の船に当該コンテナを積み替え、輸送。

8/9  三田尻中関港(山口県防府市)に当該コンテナを陸揚げ。

8/10  同市内の事業所に当該コンテナを搬送。事業者が倉庫に積荷を搬出した後、空になった当該コンテナ内でアリを確認(約100頭)。

 事業者が殺虫剤で確認したアリを全て駆除。

 山口県が中国四国地方環境事務所と連絡調整の上、専門家にアリのサンプルを送付。

8/11  山口県及び事業者が、積荷を置いている事業者倉庫内、当該空コンテナ、空コンテナ置き場、当該コンテナが留め置かれていたコンテナヤードを調査したところ、当該空コンテナ内でアリの死骸(約50頭)及び生体1頭を確認したため、殺虫剤で全て駆除。また、コンテナヤードのアスファルトの割れ目にアリの集団を発見したため、殺虫剤、殺虫餌(ベイト剤)による駆除等を実施(約100頭)。また、各所に殺虫餌(ベイト剤)を設置。

 事業者が、当該コンテナ及び積荷を燻蒸。

8/12  事業者が燻蒸後の積荷の隙間等でアリの死骸約100頭及び多数の卵を確認。

 8月10日にコンテナ内で見つかったアリについて、専門家がアカカミアリ(Solenopsis geminata)であることを確認。

 なお、8月11日以降にコンテナ外で見付かった個体についてはアカカミアリと推定されますが、改めて専門家による確認を行うこととしています。

2.今後の対応

 発見場所であるコンテナ内、事業者倉庫内及び三田尻中関港で発見されたアカカミアリは、殺虫剤等により全て駆除等しました。その後、新たにアカカミアリと疑わしいアリは確認されていません。

 環境省では、山口県や防府市と連携協力して、当該コンテナの留置地周辺を引き続き調査し、アカカミアリが確認された場合には、速やかに駆除等を行います。

写真  今回確認されたアカカミアリ(山口県提供)

今回アカカミアリが確認された場所

連絡先
環境省
環境省自然環境局
野生生物課外来生物対策室
代表 03-3581-3351
室長   曽宮 和夫
室長補佐 八元 綾
担当   知識 寛之
中国四国地方環境事務所 野生生物課
直通 086-223-1561
課長   杉田 高行
課長補佐 酒井 久文