報道発表資料

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2017年07月28日
  • 自然環境

比嘉環境大臣政務官のパラオ訪問の結果について

比嘉政務官は、7月23日(日)から26日(水)にパラオ共和国を訪問した。
 パラオでは、センゲバウ天然資源・環境・観光大臣と会談した。また、サンゴ礁生態系保全に関する国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター(沖縄県石垣市)とパラオ国際サンゴ礁センターとの協力覚書に署名を行った。

1.日程

 平成29年7月23日(日)~26日(水)

2.訪問地

 パラオ共和国(コロール、マルキョク他)

3.概要

(1)センゲバウ天然資源・環境・観光大臣との会談

 7月24日(月)午後、フレミング・ウミー・センゲバウ天然資源・環境・観光大臣との会談を行った。

 センゲバウ大臣からは、サンゴ礁生態系保全に関するこれまでの日本の支援への感謝が示されるとともに、日本の国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター(沖縄県石垣市)※1とパラオ国際サンゴ礁センター※2が覚書等を通じて、協力関係を更に強化することについて期待が示された。また、天然資源・環境・観光省としても全面的に協力するとの意向が示された。

 また、サンゴ大規模白化現象に関する状況及び対策や、持続可能な観光に関する情報交換を行った。

※1国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターは、地球規模のサンゴ礁モニタリングネットワークの東アジア海地域の拠点として、2000年に環境省が石垣島に設置。

※2パラオ国際サンゴ礁センターは、太平洋地域におけるサンゴ礁研究の拠点として、2001年に日本の無償資金協力によってパラオに設置。

(2)パラオ国際サンゴ礁センターとの協力覚書への署名

 7月25日(火)午前、日本の国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターを代表し、パラオ国際サンゴ礁センターとの間で、サンゴ礁生態系保全に関する協力覚書の署名を行った。 

 協力覚書により、今後、相互の連携・協力のネットワークを強化するため、サンゴ礁生態系に関する研究・モニタリング、普及啓発・環境教育、その他保全活動に関する情報交換や交流を強化する機会を探求し、協力関係を拡大することを確認した。

 また、パラオ国際サンゴ礁センターの取組や、JICA、JST、琉球大学との共同プロジェクト:地球規模課題対応国際科学技術協力「サンゴ礁島嶼系における気候変動による危機とその対策」について説明を受けるとともに、調査地とセンター施設の視察を行った。

(3)コロール州政府との意見交換

 7月25日(火)午後、世界遺産(複合遺産)に登録されているロックアイランドを管理するコロール州政府を訪問し、ホセ・イセ レンジャー部局長等と世界遺産管理や持続可能な観光について意見交換を行った。

(4)その他

 7月24日(水)午前、環境教育を行う民間団体、エビールソサエティ(オギワル州)を訪問し、アン・シンゲオ代表から取組説明を受けるとともに、コミュニティの漁業者や自然体験キャンプに参加した子どもたちとの交流を行った。

(5)今後の対応

 国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターとパラオ国際サンゴ礁センターでは、研修や職員の相互交流、情報交換を通じ、サンゴ礁生態系に関する研究・モニタリング、普及啓発・環境教育、その他保全活動に関する連携・協力を強化する予定。

 また、サンゴ大規模白化現象に関する国際的な情報交換や、来年の国際サンゴ礁年の機会等を活用した普及啓発等にも取り組む。

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
TEL 03-5521-8274(直通)
    03-3581-3351(代表)
課長    奥田 直久(内線 6430)
課長補佐  岡野 隆宏(内線 6435)
担当    山崎 麻里(内線 6492)