報道発表資料

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2017年07月13日
  • 自然環境

東京港におけるヒアリの調査状況報告について

 7月6日にヒアリが確認されたコンテナについて、7月12日に、港湾関係者の協力を得て床板をはがす等、詳細に調査をし、専門機関で分析を行いましたので、お知らせします。

1.経緯等

7/6 東京都東京港(大井ふ頭)のコンテナ内で、7月3日に発見されたアリ1頭がヒアリと確認。

7/7 環境省が同港において、緊急調査を行った際、同コンテナ内で100頭以上のヒアリを確認し、薬剤散布等により駆除を実施。

7/12 環境省が港湾関係者の協力を得て、同コンテナ内の床板をはがす等の詳細な調査及び駆除を実施。

2.結果

 今回確認された数:100個体程度(死骸を含む)の働きアリの他、卵、幼虫、さなぎを確認。女王アリ及び有翅アリは確認されなかった。

 発見した状態:ほとんどがコンテナ内の一部の床板の中(湿気を帯びて脆くなった合板の層の中)で確認。そのほか、コンテナ内部の床の上、外部の舗装面上、7日に設置したトラップ上で少数を確認。

 対応:コンテナの床板を全てはがして、床板とコンテナ骨組みの隙間や板材の内部を調査した。確認されたヒアリの疑いのある個体は全て殺虫剤で駆除し、コンテナの底に当たる骨組みの裏や目視できない隙間などに生体が残っている可能性を考え、コンテナ全体をビニールシートで覆い、燻蒸処理を行った。

3.今後

 当該地の周辺地域において、殺虫餌(ベイト剤)設置、目視及びモニタリングトラップ等のさらなる確認を行います。

 なお、大井ふ頭の管理者である東京都、地元自治体の品川区に対して、以下を依頼しています。

  • 今回当該個体が確認された地点及びその周辺を利用する関係者に、事例があったことを周知し、他に侵入の恐れがないか確認を依頼すること
  • 環境省が行う緊急調査に協力すること

 (※)輸入業者のほか、運送業者、通関業者、港湾荷役業者。

(写真) 

調査の様子

添付資料

連絡先
環境省
環境省自然環境局
野生生物課外来生物対策室
代表 03-3581-3351
室長   曽宮 和夫
室長補佐 八元 綾
担当   知識 寛之
関東地方環境事務所 野生生物課
直通 048-600-0817
課長   横田 寿男
課長補佐 津田 麻子

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