報道発表資料

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2017年07月06日
  • 自然環境

東京港におけるヒアリの確認について

 7月3日に東京港大井ふ頭のコンテナ内において発見されたアリ1頭について、専門機関による種の同定の結果、7月6日に特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)と確認されましたので、お知らせします。
 当該ヒアリは、中国広東省仏山市の三山港から貨物船で搬送され、香港で積み替えされた後、東京都の大井ふ頭で陸揚げされた貨物コンテナ(1個)の内部で発見されたものです。
 当該アリは駆除され、当該コンテナが設置されていた周辺の調査を開始します。

1.経緯等

日時不明 中国広東省仏山市の三山港を出港。

6/23   香港でコンテナの積み替え。

6/27   東京都の東京港大井ふ頭に到着、コンテナを陸揚げ。

6/30   東京港大井ふ頭からコンテナ業者が当該コンテナを搬出。

千葉県君津市にて、荷主が積み荷を取り出し、当該コンテナを返却。

7/3    大井ふ頭に返却された当該コンテナの点検作業中に、コンテナ業者がコンテナ内部でアリ1頭を確認し、環境省に通報するとともに、関係機関に連絡。コンテナ業者が応急駆除を実施し、アリのサンプルを採取。

7/4    コンテナ業者が環境省にサンプルの同定を依頼。環境省職員がヒアリの可能性が高いと判断し、専門機関に確認を依頼。

7/6    専門機関により当該アリがヒアリ(Solenopsis invicta)であることを確認。

2.今後の対応

 確認されたアリ1頭は駆除しましたが、当該コンテナ以外にも付着していた可能性もあり、このため、現在、コンテナが一時的に留め置かれた地点(東京港大井ふ頭)の周辺において、殺虫餌(ベイト剤)を設置するとともに、捕獲トラップを設置し、ヒアリが侵入していないことを確認するための緊急調査を開始します。

 なお、東京都、コンテナ業者、輸入業者等に対しては、以下を依頼しています。

  • 今回使用した船舶や保管場所、倉庫、その他運搬車両等の関係者に当該生物の混入があったことを周知し、他に混入の恐れがないか確認を依頼すること
  • 今後同様なルートで製品を輸入する際に、当該アリその他の特定外来生物の付着・混入がないよう、現地の工場・保管場所・コンテナ置き場・積み出し港等の状況を把握し、対策を採ること
  • 環境省等が行う緊急調査に協力すること

 また、環境省は、国土交通省の協力も得ながら、輸入コンテナ取扱量の上位6港(東京港・横浜港・名古屋港・大阪港・神戸港・博多港)と、ヒアリ分布地域である中国・台湾に近い沖縄県内の代表港湾である那覇港の計7港で、ヒアリに関する調査を行っており、大井ふ頭でも調査を行う予定です。

(写真)今回確認されたヒアリ

(発見場所)

添付資料

連絡先
環境省
環境省自然環境局
野生生物課外来生物対策室
代表 03-3581-3351
室長   曽宮 和夫
室長補佐 八元 綾
担当   三宅 悠介
関東地方環境事務所 野生生物課
直通 048-600-0817
課長   横田 寿男
専門官  木内 尚也

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