報道発表資料

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2017年07月04日
  • 総合政策

平成29年度 教職員・地域環境活動リーダーのための環境教育実践力強化研修の開催について

 環境省では、文部科学省の協力の下、環境教育において新学習指導要領で示される「主体的・対話的で深い学び」を実践するための研修会を開催します。
 小・中・高の教員をはじめとする、環境教育・学習を実践する教員、行政、企業、NPO関係者等の皆様のご参加をお待ちしております。

1 研修の趣旨

 環境教育の歴史は古く、国際社会においてその目的等が整理されたのは、1977年のトリビシ宣言であり、今年で40年目の節目を迎えます。我が国の環境教育は、公害教育や自然保護教育に端を発し、2006年の教育基本法改正により、教育の目標の一つとして「生命を尊び、自然を大切に、環境の保全に寄与する態度を養うこと」が明記され、2011年の環境教育推進法改正(現:環境教育等促進法)により、環境教育は、持続可能な社会の構築を目指して、家庭、学校、職場、地域のあらゆる場において「未来を創る力」「環境保全のための力」を育むことがその役割であると整理されています。

 今日の環境問題は、気候変動、生物多様性の保全など、その発生機序が複雑化し、解決策も一様ではありません。環境教育の実践においても、環境問題を人口・貧困・経済・科学技術・生産・消費・健康・福祉などとのつながりの中で捉えるとともに、「持続可能な開発のための教育(ESD)」や「持続可能な開発目標(SDGs)」との関連を意識しつつ、国民一人ひとりが持続可能な社会の担い手となるよう、新学習指導要領で示される「主体的・対話的で深い学び」を実践していく必要があります。

 本研修は、こうした時代の変化を踏まえつつ、環境教育・学習を実践する教員、行政、企業、NPO関係者等を対象として、次世代の環境教育を実践する力を養うことを目的とするものです。

【対象】

 環境教育は、発達段階に応じて、学校のみならず、家庭、職場、地域といったあらゆる場で実践されるものです。本年度は、以下2つのコースを設けました。

 ※ESD・環境教育カリキュラム・デザイン・ワークショップ、ESD・環境教育プログラム・デザイン・ワークショップは、運営の都合上、同日・同会場で行います。そのため、同一会場で両コースを同時に受講することはできませんので、ご了承ください。

   

 ① ESD・環境教育カリキュラム・デザイン・コース    

 学校現場では、「持続可能な社会の構築」に向けた様々な教育が実践されており、環境教育とは言わずとも、その目的に「環境の保全」という視点が含まれているものが多くあります。

 このコースでは、ESD、SDGs、新学習指導要領など最新のトピックとの関連を踏まえて、環境教育の考え方を捉え直し、学校現場でより効果的・効率的に子ども達の「生きる力」を育むカリキュラムをデザインするための実践的なノウハウを学びます。

 ESDは、環境教育を土台として発展してきた経緯があり、育むべき資質・能力は共通しています。環境教育やESDには、理科、社会、総合的な学習の時間で行うというイメージがありますが、国語、美術、音楽といった科目にもその要素が盛り込まれていますし、教育課程全体での取組が重要となります。現在、学校現場で環境教育に取り組まれている教員の方のみならず、人権教育、消費者教育、国際理解教育、キャリア教育、防災教育、森林教育、海洋教育など、「持続可能な社会の担い手育成」という観点からのカリキュラムづくりに関心のある教員の方のご参加を歓迎します。

 なお、教員以外の方の参加も可能ですが、学校のカリキュラムにどう落とし込んでいくかという具体的な演習を行うため、参加動機・実務経験等によってはお断りをさせていただきます。その点、ご了承ください。

                      

 ② ESD・環境教育プログラム・デザイン・コース

 環境教育を「環境問題に関する知識を理解させること」「生き物とふれあうこと」と認識している方も多いですが、持続可能な社会の構築に向け、そこで得た知識や体験を「社会づくり」という大きな一歩に繋げるためには「場づくり」が重要となります。

 このコースでは、科学的な知見を基に、大人や子どもの主体的な交流や学習を促す体験の場づくりに必要となる理論的な基礎や実践のノウハウを学びます。      

 地域において、自然や施設等を活用して環境教育・学習を実践する方(学校、企業、行政、社会教育施設、NPO等)が対象となります。「子ども達の体験活動を充実させたい。」「環境学習の場に地域創生の視点を組み込みたい。」「自分が話すのは苦手だけど、地域で学びの場を創りたい」という方のご参加も歓迎します。

 なお、グループワークを中心とする構成のため、参加動機によってはお断りをさせていただきます。その点、ご了承ください。

2 会場・日程(詳細は添付のチラシ・募集要項をご参照ください。)

滋賀会場

日時:平成29年8月5日(土)

① ESD・環境教育カリキュラム・デザイン・コース 10:00~17:00

② ESD・環境教育プログラム・デザイン・コース  12:00~17:00

  会場:ピアザ淡海(滋賀県大津市におの浜1-1-20)

     URL http://www.piazza-omi.jp/index.html

     最寄駅:JR大津駅から京阪・近江バスなぎさ公園線「ピアザ淡海」下車

  共催:滋賀県

宮城会場

日時:平成29年9月9日(土)

① ESD・環境教育カリキュラム・デザイン・コース 10:00~17:00

② ESD・環境教育プログラム・デザイン・コース  12:30~17:00

  会場:宮城教育大学(宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉149)

     URL http://www.miyakyo-u.ac.jp/index.html

     最寄駅:地下鉄 東西線「仙台」駅から「八木山動物公園」行き乗車、

    「青葉山」駅下車

  共催:宮城教育大学

東京会場

日時:平成29年11月18日(土)

① ESD・環境教育カリキュラム・デザイン・コース 10:00~17:00

② ESD・環境教育プログラム・デザイン・コース  12:30~17:00

  会場:未定(東京都23区内)   ※追ってホームページでお知らせいたします。

【定員】各コース、定員は50名とさせていただきます。

    ※先着順に受付け、定員になり次第、締め切りとします。

3 申込みについて

<オンライン申込み>

 研修会事務局((公社)日本環境教育フォーラム)のホームページ(http://www.jeef.or.jp/activities/esd_teacher/)にある「お申込みフォーム」に必要事項をご記入のうえ、送信してください。

<申込み期限>

 各研修開催日の1週間前まで。

※先着順での受付とし、定員に達し次第、募集を締め切ります。受講の可否については、後日メールにてお知らせいたします。

 

<研修受講前の準備について>

 事前に資料を作って頂く等の課題を予定しております。詳細については、申込み後に送付する「研修のしおり」をご参照ください。

<その他>

 受講料は無料です。(研修会場までの交通費や宿泊費、昼食等は自己負担となります。)

お問合わせ

<研修会運営事務局> (公社)日本環境教育フォーラム

 担当  小堀、清水

  TEL: 03-5834-2897    MAIL: esd-kenshyu@jeef.or.jp

  FAX: 03-5834-2898

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境経済課環境教育推進室
直通 03-5521-8231
代表 03-3581-3351
室長   永見  靖(内線6240)
室長補佐 池田 怜司(内線6272)
担当   竹内 志乃(内線6273)

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