報道発表資料

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2017年06月30日
  • 再生循環

平成29年度 学校給食の実施に伴い発生する廃棄物の3R促進モデル事業に係る実施市町村の決定について

 環境省では、食品廃棄物を継続的に発生させている学校給食に伴い発生する廃棄物について3Rの促進を図り、市町村、地域及び学校が連携して食育・環境教育活動を取り組むモデル事業を平成27年度から実施しています。今年度は、市町村からの提案を受け、山梨県甲府市及び京都府宇治市の2市で事業を実施することになりましたのでお知らせします。
 なお、本事業については、後日二次募集を行う事を考えております。

1 モデル事業の概要と目的

 環境省では、平成29年4月に、食品廃棄物の発生量やその処分量について推計した「食品廃棄物等の利用状況等(平成26年度推計)」を取りまとめて公表しました。平成26年度推計によると、我が国の食用仕向量8,294万トンのうち、食品関連事業者から排出される事業系廃棄物と有価物の合計は、1,953万トンとなっており、うち可食部分と考えられる量は339万トンとなっています。また、一般家庭から排出される家庭系廃棄物822万トンのうち、可食部分と考えられる量は282万トンとなっております。(別添1「食品廃棄物等の利用状況等」参照)

 食品廃棄物を継続的に発生させている主体の一つである学校給食用調理施設についても、平成26年10月の「今後の食品リサイクル制度のあり方について(中央環境審議会意見具申)」のとおり、食品廃棄物の処理実態等を調査した上で、食品ロス削減国民運動の一環として食品ロス削減等の取組を実施するとともに、調理くずや食べ残しなどの食品残さのリサイクルを推進することが必要です。

 こうした背景も踏まえ、環境省では、学校給食の実施に伴い発生する廃棄物の3R促進の先進事例の普及・展開を図るとともに、学校における3Rを題材とした食育・環境教育活動を促進するため、他の地域の参考となるモデルケースを形成しつつ、事業の取組の効果の検証等を行うためのモデル事業を平成27年度より実施しております。今年度においても市町村からの事業内容提案型として公募を行い、3Rを促進するものとしての事業の妥当性、先進性や他の地域への波及効果、実現可能性等の観点から、山梨県甲府市及び京都府宇治市の2市で事業を実施することとしました。

 なお、本事業については、後日二次募集を行う事を考えております。

2.モデル事業の内容

山梨県甲府市 京都府宇治市
事業の名称  小学校給食の残菜の堆肥化、環境教育、食育による食品ロス削減への取組 食べきり 広げよう ゼロの輪

~あなたの行動が削減への成功~

事業の概要

 甲府市では現在25校の市立小学校において学校給食を実施しており、平成27年度には約123tの残菜を排出している。

 本モデル事業では残菜の一部を堆肥化及び液肥化し、環境教育・食育を実施することにより食べ残し量の削減を図るとともに、子どもを通して家庭にも波及させることで、地域における食品ロスに対する取組や生活系ごみの減量、資源の有効活用に繋げていく。

 宇治市では平成28年度に本モデル事業の採択を受け、小学校給食の廃棄物削減に取り組み、一定の効果を上げたところである。児童への意識啓発は、取組期間内に食べ残しが減る効果も高く有用であるものの、持続的意識をどう育むかという課題を確認できた。

 今年度は、昨年度得られた課題に対応し、市内全小学校へ食べ残し削減の取組を拡大するため、様々な角度でアプローチできる取組内容を複数展開し、小学校ごとに対応した取組内容を作成・実施する。また、実践的な取組が難しい小学校にも啓発を強化するため、食育に関する動画・新聞を作成し、全小学校全クラスで配布、実施する。さらに、市民参加型イベント「食べきりフェスタ」を開催し、食品ロスの重要性を小学生だけでなく、地域や家族に対しても普及・啓発する。

3 市区町村連絡先等

 ・甲府市環境部廃棄物対策室減量課(TEL 055-241-4327)

 ・宇治市ごみ減量推進課(TEL 0744-20-8692)

添付資料

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課リサイクル推進室
直通 03-5501-3153
代表 03-3581-3351
室長   田中 良典 (内線6831)
室長補佐 鈴木 弘幸 (内線6822)
担当   丸山 祐太郎(内線7861)
担当    清水 彩香 (内線6835)

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