報道発表資料

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2017年04月28日
  • 地球環境

NCV(ナノセルロース自動車)プロジェクト平成28年度成果報告会の開催について

 セルロースナノファイバー(以下「CNF」という。)は、木材等の植物等を原料とし、軽量でありながら高い強度や弾性を持つ次世代素材として、様々な基盤素材への活用が期待され、精力的な研究開発が進められています。
 環境省では、平成28年度から「NCV(ナノセルロース自動車)プロジェクト」を新たに立ち上げ、京都大学を代表機関とした産学官22の機関で構成されるコンソーシアムを設立し、CNFの自動車への実装を目指した評価事業をスタートさせました。CNFが自動車に実装された場合には、車体軽量化により自動車の省エネ化・低燃費化が進み、二酸化炭素の排出削減につながることが期待されます。
 このたび、プロジェクトの2年目のスタートにあたり、5月11日に成果報告会を開催し、プロジェクト参加の各機関が集結し、平成28年度の成果のポスターセッションとサンプル展示、車両軽量化による効果の体感などの情報発信を行うことになりましたのでお知らせします。

1.開催趣旨

 セルロースナノファイバー(以下「CNF」という。)は、木材等の植物等を原料とし、軽量でありながら高い強度や弾性を持つ次世代素材として、様々な分野での活用が期待され、精力的な研究開発が進められています。しかしながら、今後CNFの適用範囲を拡大していく過程では様々な課題が発生することも想定されています。

 このような状況に鑑みて、環境省では、平成28年度から「NCVプロジェクト」(NCV: Nano Cellulose Vehicle、ナノセルロース自動車)を新たに立ち上げ、京都大学を代表機関とした産学官22の機関で構成されるコンソーシアムにより、自動車分野でのCNFの社会実装に向けた評価事業をスタートさせました。本プロジェクトは、平成28年度から平成31年度の4ヵ年計画で実施しており、自動車軽量化に重点を置いて、自動車の省エネ化・軽量化による二酸化炭素排出削減に向けた社会実装事業として推進しています。

 5月11日に開催される成果報告会では、プロジェクトの立ち上げから2年目にあたり、環境省をはじめ、プロジェクト参加の20機関が集結し、平成28 年度の成果のポスターセッションとサンプル展示等により初年度の成果を発表するとともに、試作部品の展示、今年度に従来部品からCNF部品置換を行うベース車両の試乗を行うなど、車両軽量化による効果についての体感の機会を設けることで、対外的な情報発信を行い、またプロジェクト参加機関の連携を一層強化することを目的としています。

2.日時

平成29年5月11日(木) 10:30~16:30(予定)

3.場所

富士スピードウェイP2駐車場

〒410-1307 静岡県駿東郡小山町中日向694

※アクセス http://www.fsw.tv/guide/access/train.html

4.プログラム

10:30~   ポスター展示開始

10:30~10:45 試乗説明会1回目(注:今回は、既存のベース車両への試乗となります)

10:45~   試乗開始

11:00~12:00 ポスター展示コアタイム1回目(説明員が御説明します)

13:30~13:45 試乗説明会2回目

14:00~15:00 ポスター展示コアタイム2回目(説明員が御説明します)

16:30 ポスター展示、試乗終了

5.参加予定機関(環境省含む21機関、法人格省略)

環境省、京都大学、アイシン精機、イノアックコーポレーション、金沢工業大学、京都市産業技術研究所、キョーラク、産業環境管理協会、産業技術総合研究所、三和化工、昭和丸筒/昭和プロダクツ、セイロジャパン、ダイキョーニシカワ、デンソー、東京大学、トヨタテクノクラフト、トヨタ紡織、名古屋工業大学、日立マクセル、利昌工業

6.取材について

 報道関係者の方は、取材登録をお願いします。取材を希望される方は、件名に「セルロースナノファイバー活用製品の性能評価事業委託業務成果報告会 取材希望」と記入し、平成29年5月9日(火)12時までに以下の連絡先に電子メールにてお申し込みください。なお、カメラ撮りに際して、自社腕章の着用をお願いいたします。

 ※なお、本成果報告会への一般の方の参加はできません。

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室
直通  03-5521-8339
代表  03-3581-3351
室長  福島 健彦 (内線6771)
室長補佐  河田 陽平 (内線6769)
担当  仁科 佳菜子(内線6781)
電子メール:CNF-MARKETMECHANISM@env.go.jp