報道発表資料
途上国では、金鉱石から金を取り出す際に水銀が使われており水銀の最大排出源となっていることから、こうした金採掘の工程への対策が喫緊の課題となっています。一方、世界では、こうした水銀排出による環境や人の健康への影響を防止するため様々な取組が行われています。
今般、このような水銀の使用とその課題や、世界における取組の最新動向を学ぶためのセミナー「金採掘時の水銀排出と水俣条約」を平成29年5月9日(火)に東京で開催します。
1.概要
水銀に関する水俣条約(以下「水俣条約」といいます。)は、平成25年10月に水俣市・熊本市で開催された外交会議において採択された最も新しい国際環境条約の一つです。この条約は、地球規模での水銀汚染を防止すべく、各国が連携して水銀のライフサイクル全体を通じた適正管理や排出削減を目指すものであり、日本は昨年2月に条約を締結しています。水俣条約は近々発効することが見込まれており、今後各国が連携して水銀対策を行うことが求められます。
そのような中、途上国では、金鉱石から金を取り出す際に水銀が使われており*水銀の最大排出源となっていることから、こうした金採掘の工程への対策が喫緊の課題となっています。水俣条約では、こうした工程から排出される水銀が環境や人の健康に影響を与えることを防止するために、技術面や社会経済的対策など様々な手法を取ることを規定しているところ、世界では、こうした水銀排出による環境や人の健康への影響を防止するため様々な取組が行われています。
本セミナーでは、こうした取組への理解を深めることを目的に、金を取り出す際に水銀を使うことの課題のほか、現在、世界で取り組まれている関連の水銀対策に関する最新動向について紹介します。
*水俣条約では、零細及び小規模な金の採掘(Artisanal and Small-scale Gold Mining:ASGM)と定義されています。
2.セミナーの日程等
名称 「金採掘時の水銀排出と水俣条約」
日時 平成29年5月9日(火)13:00~17:30
会場 虎ノ門ツインビルディングカンファレンスホール
(〒105-0001 東京都港区虎ノ門2丁目10-1)
プログラム案
1.環境省の水銀プログラムの紹介
環境省総合環境政策局環境保健部 水銀対策推進室 室長補佐 斉藤 貢
2.ASGMにおける水銀の使用と環境・健康問題
産業技術総合研究所地圏資源環境研究部門 上級主任研究員 村尾 智
3.モンゴルにおけるASGM事例紹介
モンゴル小規模金採掘組合連合会 事務局長 ナランソグト・ベルク
4.アジアにおけるASGMの水銀汚染対策プログラム
バン・トクシックス 事務局長 リチャード・ギテレス
5.エシカルジュエリーの概念と全体像の紹介
べスポークジュエリー 社長 ハリエット・カーセル
6.パネルディスカション アジアにおけるASGMと水銀の管理
ファシリテイター:ハリエット・カーセル
パネリスト:ナランソグト・ベルク、ジャミヤンスレン・ツォゴバット、
リチャード・ギテレス、星まり、村尾 智
7.総括
株式会社ピースダイヤモンド 代表取締役 村上千恵
※プログラムは変更になる場合があります。また、セミナーは日本語・英語の同時通訳で行います。
3.募集要項
募集人員 80名(応募者多数の場合は抽選させていただきます)
応募方法 (https://www.jproduce.net/mercury)よりお申し込みください。
応募締切 平成29年5月1日(月)
4.セミナーに関する問合せ先
本セミナーの事務は、環境省からの請負業務として株式会社Jプロデュースが担当いたします。
金採掘時の水銀排出と水俣条約に関するセミナー事務局
株式会社Jプロデュース 営業時間 10:00-17:30(土・日・祝日を除く)
〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町2-1-25 JTBビル6階
電話 06-4964-8832 E-mail mercury2017@jproduce.co.jp
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境保健部環境保健企画管理課水銀対策推進室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8260
室長 髙橋 一彰 (内 6353)
室長補佐 斉藤 貢 (内 6368)
室長補佐 中村 雄介 (内 6359)
担当 大江 沙知子(内 6356)