報道発表資料

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2008年11月10日
  • 再生循環

微量PCB混入廃電気機器等の焼却実証試験(第5回)の実施について(お知らせ)

 環境省は、秋田県及び北九州市並びにエコシステム秋田株式会社及び光和精鉱株式会社の協力を得て、全国2ヶ所において、微量PCB混入廃電気機器等の焼却実証試験を実施することとしましたのでお知らせいたします。

1.趣旨

 PCBを使用していないトランス等の中に、実際には微量のPCBが混入した絶縁油を含むもの(以下、「微量PCB混入廃電気機器等」という。)が大量に存在することが判明しており、これらの処理体制の整備が課題となっています。
 環境省は、微量PCB混入廃電気機器等の処理体制の整備に向け、既存の産業廃棄物処理施設等において微量PCB混入廃電気機器等が安全かつ確実に処理できることを確認するため、今般、関係自治体である秋田県、北九州市並びに実証試験施設の設置者であるエコシステム秋田株式会社及び光和精鉱株式会社の協力を得て、微量PCB混入廃電気機器等の焼却実証試験を実施することとしました。
 焼却実証試験の概要は、以下のとおりです。

2.焼却実証試験の概要

(1)実施場所及び実施期間

・エコシステム秋田株式会社(秋田県大館市)
平成20年11月18日(火)~11月20日(木)
・光和精鉱株式会社戸畑製造所(福岡県北九州市)
平成20年12月9日(火)~12月11日(木)

(2)実施内容

 エコシステム秋田株式会社では、微量(数十ppm程度)のPCBを含む絶縁油を使用していた変圧器及びOFケーブルを焼却処理し、処理後の変圧器、OFケーブル及び排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これらが適正に処理されていることを確認します。
 光和精鉱株式会社戸畑製造所では、微量(数十ppm程度)のPCBを含む絶縁油を使用していた変圧器及び同様の絶縁油を保管していたドラム缶を焼却処理し、処理後のドラム缶、変圧器及び排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これらが適正に処理されていることを確認します。また、焼却前に変圧器及びドラム缶から微量(数十ppm程度)のPCBを含む絶縁油を抜き、当該絶縁油も併せて焼却処理を行い、排ガス中のPCB濃度等により、絶縁油も適正に処理されていることを確認します。
 実施に当たっては、専門家(廃棄物処理、分析、健康影響等)の助言を得ることとします。
 なお、本試験においては、燃焼ガスが1,100度以上の温度を保ちつつ、2秒以上滞留させて行うものとします。

3.これまでの焼却実証試験の実施状況

 平成18年3月、平成19年2月、平成19年9月に及び平成20年3月に微量のPCBを含む絶縁油などを試験試料として用いた焼却実証試験を実施し、試験試料が安全かつ確実に分解されたことを確認しています。

4.その他

 今後も、協力が得られる他の施設において、焼却実証試験を実施していく予定です。

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
代表:03-3581-3351
課長:坂川  勉(内線6871)
課長補佐:高橋 一彰(内線6880)
主査:斎藤 史紀(内線6895)