報道発表資料

この記事を印刷
2017年04月07日
  • 地球環境

二国間クレジット制度(JCM)を活用したヤンゴン市における廃棄物発電プラントの竣工式が行われました。

人口増加に伴い、廃棄物の適切な処理が急務となっているヤンゴン市(ミャンマー)において、同国において初めてとなる廃棄物発電プラントの竣工式が4月7日(金)に行われました。
本プロジェクトは、環境省の「静脈産業の海外展開促進のための実現可能性調査等支援事業」及び「JCM設備補助事業」により支援されJFEエンジニアリング(株)とヤンゴン市により実施されています。ミャンマーにおける廃棄物処理システムの確立と気候変動対策の推進に貢献する、環境省とヤンゴン市の協力事業となっています。
環境省は、今後もJCMを通じた循環産業及び低炭素技術の海外展開に取り組んでいきます。

1.竣工式概要

日時 平成29年4月7日(金) 8:00~9:20(現地時間)

場所 ヤンゴン市郊外(ミャンマー)

主な参加者

【ミャンマー側】

Tin Aung Htun(ティン・アウン・トゥン)国境担当大臣

Phyo Min Thein(ピョー・ミン・テイン)ヤンゴン地域首相

Maung Maung Soe(マウン・マウン・ソー)ヤンゴン市長

【日本側】

在ミャンマー日本大使館 樋口大使

環境省 関顧問

JFEエンジニアリング 吉田代表取締役 副社長

2.プロジェクトの概要

 本プロジェクトでは、ヤンゴン市において、現状では最終処分場に埋め立てられている都市ごみの一部(60t/日。約20万人分に相当)を焼却し、その際に発生する熱を利用して発電を行います。発電した電力は、工場内で消費するとともに、余剰分を外部に供給します。環境省は、「静脈産業の海外展開促進のための実現可能性調査等支援事業」とともに、「JCM設備補助事業(※1)」による支援を行っています。本プロジェクトは、ミャンマーにおいて初めての廃棄物発電施設であるとともに初めてのJCM対象プロジェクトになります。また、JCMを活用した初の廃棄物発電事業でもあります。

 本プロジェクトにより、廃棄物発電(0.7MW)による発電電力量に相当するCO2排出を削減し、また、埋立処分した場合のメタン排出を回避します。温室効果ガス排出削減量は約5,000t-CO2/年です。

※1 JCM設備補助事業は、優れた低炭素技術等を活用し、途上国における温室効果ガス排出量を削減する事業(国際協力機構(JICA)や他の政府系金融機関の出資・融資を受ける事業と連携する事業を含む)を実施し、測定・報告・検証(MRV)を行っていただく事業です。これにより算出された排出削減量を、二国間クレジット制度(JCM)により我が国の排出削減量として計上することを目指して、事業者(国際コンソーシアム)に対し初期投資費用の1/2を上限として設備補助を行います。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8354
室   長 成田浩司 (内線7716)
国際企画官 伊藤貴輝 (内線6757)
係   長 鳥居直樹 (内線6796)

環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部循環型社会推進室
直通 03-5521-8336
企画官  小野 洋 (内線6811)
課長補佐 須賀義徳 (内線6814)
担 当  矢島健一郎 (内線6896)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。