報道発表資料
- 趣旨
近年、動物愛護管理法の運用にあたっては、科学的知見が必要とされるケースが増えてきている。特に、動物行動学や繁殖学など動物に関わる自然科学分野での様々な知見が蓄積されてきており、有用な情報を提供してくれるが、他方、人と動物との関わりの歴史や動物観、社会・経済など、社会科学と言われる分野での知見も充実しつつある。今後、これらの知見を動物の愛護及び管理にどのように生かしていけば良いのか、あるいは生かすためにはどのような課題があるのかを考えるため、環境省主催により標記シンポジウムを開催する。
基調講演は、飼い主からのアンケート調査を通じた犬の問題行動の解析システムを開発した、アメリカのペンシルバニア大学のサーペル教授をお招きし、日本側の共同研究者である麻布大学の菊水教授とともに、幼齢期環境の違いによる行動変化についての科学的な知見を御紹介いただく。
後半のパネルディスカッションでは、自然科学、社会科学、法律等の各分野の専門家にご登壇いただき、動物愛護管理の課題について、それぞれの分野における視点からどのような論点があるのか議論を行う。
今回のシンポジウムは、政策的に何らかの結論を得ることを目的とせず、動物愛護管理の分野における科学的知見の活用と課題について多くの方々に考えていただく契機となることを目的とする。
- シンポジウム概要
(1)日時、場所
日時:平成29年2月26日(日)13:00~17:00(開場 12:30)
場所:昭和女子大学グリーンホール(東京都世田谷区太子堂1-7-57)
(2)登壇者
ジェームス サーペル(米ペンシルバニア大学教授)
菊水 健史(麻布大学教授)
西村 亮平(東京大学教授)
渋谷 寛(弁護士・司法書士)
新島 典子(ヤマザキ学園大学准教授)
則久 雅司(動物愛護管理室長)
(3)プログラム
12:30 開場
13:00 開会挨拶(環境省)
13:05 趣旨説明(環境省)
13:15 基調講演1 ジェームス サーペル
「Behavior and Behavior Problems in Dogs: What We Can Learn from Internet Surveys.」
(イヌの行動、そして問題行動;インターネット調査で私たちが知ることとは)
14:25 基調講演2 菊水 健史
「幼齢期環境による行動変化の科学的検証」
14:55 休憩(15分間)
15:10 パネルディスカッション
「人と動物が共生する社会の実現に向けて科学が果たす役割と課題」
コーディネーター:西村 亮平
パネリスト :ジェームス サーペル
菊水 健史
渋谷 寛
新島 典子
則久 雅司
(4)主催
環境省自然環境局総務課動物愛護管理室
(5)お申込み
入場無料、事前申込み制です。(定員500名)
専用ページまたはFAXにて、お申し込みください。
専用ページ:http://www.omc.co.jp/aigokanri
FAX :03-5362-0121
※定員に達した時点で締め切ります。
※FAXでお申し込みの際は「動物愛護管理シンポジウム参加希望」と明記の上、①氏名 ②ふりがな ③ご職業(ご所属) ④電話番号 ⑤メールアドレスをご記入ください。
(6)お問合せ
動物愛護管理シンポジウム 運営事務局(受付時間9:30~18:00)
TEL:03-5362-0120 FAX:03-5362-0121 E-mail:aigokanri@omc.co.jp
添付資料
- 連絡先
- 環境省自然環境局総務課動物愛護管理室
代表 03-3581-3351
室長 :則久 雅司(内線:6651)
室長補佐:今西 保 (内線:6655)
担当 :沢登 良馬(内線:6656)