報道発表資料

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2016年12月13日
  • 自然環境

「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行令の一部を改正する政令」の閣議決定について

 「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行令の一部を改正する政令」が、本日閣議決定されました。
 本政令は、Luciola owadai(クメジマボタル)等の33種(うち特定国内希少野生動植物種5種)の国内希少野生動植物種への追加等を行うとともに、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)第17回締約国会議における条約附属書の改正をふまえ、国際希少野生動植物種の追加及び削除等を行うものです。本政令は、平成29年1月2日(日)から施行されます。
 あわせて、本政令案に関する意見募集(パブリックコメント)の結果を取りまとめましたので、お知らせいたします。

1.改正の趣旨

 環境省では、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(平成4年法律第75号、以下「法」という。)に基づき、我が国において絶滅のおそれのある野生動植物の種を「国内希少野生動植物種」として絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行令(平成5年政令第17号、以下「施行令」という。)で定め、その捕獲、譲渡し等を禁止することにより種の保存を図っております。今般、環境省が実施する国内希少野生動植物種の選定に係る検討の結果、33種の動植物について、その保存を図る必要があると認められることから、新たに国内希少野生動植物種の追加等を行います。

 また、法においては、国際的に協力して種の保存を図ることとされている絶滅のおそれのある野生動植物の種を「国際希少野生動植物種」として施行令で定め、その譲渡し等について規制しています。今般、本年9~10月に開催されたワシントン条約第17回締約国会議において、ワシントン条約の附属書が改正されたことに伴い、国際希少野生動植物種の追加及び削除等を行います。

2.政令の主な概要

(1)国内希少野生動植物種の追加等

 Luciola owadai(クメジマボタル)等の33種を国内希少野生動植物種として新たに指定し、これらのうち、Arisaema heterocephalum ssp. okinawense(オキナワテンナンショウ)等の5種を特定国内希少野生動植物種に追加するとともに、Pithecops fulgens tsushimanu(ツシマウラボシシジミ)の卵及びTripterospermum distylum (ハナヤマツルリンドウ)の種子を捕獲等の規制を適用する卵及び種子に追加します。

(2)国際希少野生動植物種の追加及び削除等

 ワシントン条約第17回締約国会議において、新たに附属書Ⅰに掲載された種(1属全種及び22種)を国際希少野生動植物種に追加し、附属書Ⅰから削除された種(4種)を国際希少野生動植物種から削除します。また、新たに国際希少野生動植物種に指定される種のうち、一部の種(せんざんこう科の種)について、その器官・加工品の一部を譲渡し等に係る規制を適用する器官及び加工品に追加します。さらに、その器官・加工品の一部を一定の要件に該当する場合に譲渡し等が可能となる原材料器官等に追加します。

(3)この政令の施行期日は、平成29年1月2日とします。

3.意見募集(パブリックコメント)の結果

(1)国内希少野生動植物種の追加等について

  ①意見募集期間 平成28年11月17日(木)~平成28年11月24日(木).

  ②意見提出件数 11通 (※詳細は、添付資料2-1参照。)

(2)国際希少野生動植物種の加除等について

  ①意見募集期間 平成28年11月8日(火)~平成28年12月7日(水)

  ②意見提出件数 5通 (※詳細は、添付資料2-2参照。)

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
直通 03-5521-8283
代表 03-3581-3351
課長  植田 明浩 (6460)
専門官 寺田 佐恵子(6462)
担当  永瀬 拓   (6463)
希少種保全推進室
室長  番匠 克二 (6677)
補佐  羽井佐 幸宏(6685)
係長  田邊 依里子(6687)

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