報道発表資料
この「中間とりまとめ」を受け、プロジェクトを進めていくなかで、さまざまな関係者から出されたご意見、平成27年10月から全国約50カ所で開催したリレーフォーラムにおける参加者のご意見等を踏まえ、このたび、「中間とりまとめ」を見直し、「森里川海をつなぎ、支えていくために(提言)」として、有識者や環境省プロジェクトチームなどの執筆者一同により、とりまとめられました。
1.「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトについて
私たちの暮らしは、豊かな飲み水、きれいな空気、食料や資材、自然が持つ防災・減災機能、自然の上に成り立つ特色ある文化やレクリエーションなど、森里川海からの恵みによって支えられています。
一方、森里川海は、過度の開発や利用、管理の不足などにより、つながりが分断され、質が低下しています。さらに気候変動の進行によってこれらに拍車がかかっています。人口減少、高齢化が進行するなかで、将来世代のために、どのように森里川海を保全・管理し、それを通じて地方を創生していくかが課題です。
このため本プロジェクトでは、さまざまな方々との対話や議論を行いながら、森里川海の恵みを将来にわたって享受し、安全で豊かな国づくりを行うための基本的な考え方と対策の方向性についてとりまとめます。また、プロジェクトに賛同する方々とともに、社会の変革に向け、具体的なアクションを進めていくものです。
※本プロジェクトについては、下記URLをご参照ください。
URL:https://www.env.go.jp/nature/morisatokawaumi/
2.森里川海をつなぎ、支えていくために(提言)について
本提言は次頁の経緯を経て、とりまとめられました。また、概要は資料1、本文は資料2のとおりです
<とりまとめまでの経緯>
平成27年6月 中間とりまとめの公表
平成27年10月~ 平成28年2月 全国リレーフォーラム(延べ約4千人参加)
平成28年5月 国際生物多様性の日シンポジウムで改訂案の公表
平成28年5月~6月 改訂案への意見募集(30件のご意見)
平成28年7月 「つなげよう、支えよう森里川海」推進志民全国大会の開催
ワークショップで、提言に関する意見交換
平成28年9月 上記を踏まえた最終提言の公表
3.今後の展開について
環境省では本提言のもと、平成28年度より、地域プログラムのモデルとなるよう、全国10カ所を実証地域※1として、多様な主体によるプラットホームづくり、自立のための経済的仕組みづくりなどを進めていきます。また、併せて、これらのプログラムが社会や経済、生態系サービスに、どのような効果をもたらすかを評価するための手法について、検討を進めていく予定です。
※1 https://www.env.go.jp/press/102853.html
全国プログラムとしては、特に若者・親世代を対象としたシンポジウムやワークショップの開催※2、ウェブやネットワークを通した情報発信を通じて、森里川海とつながるライフスタイルへの変革を促していきます。また、森里川海の中で遊ぶ子どもの復活を目指し、学校、家庭、社会といったさまざまな教育の現場で活用可能な本などの作成※3を進めていく予定です。
添付資料
- (資料1)「森里川海をつなぎ、支えていくために(提言)」の概要 [PDF 433 KB]
- (資料1添付)最終提言【概要ポンチ絵】 [PDF 801 KB]
- (資料2)「森里川海をつなぎ支えていくために(提言)」の本文 [PDF 975 KB]
- (資料3)中間とりまとめからの変更点 [PDF 138 KB]
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課
直通 03-5521-8272
代表 03-3581-3351
課長 :奥田 直久 (内 6430)
課長補佐 :岡野 隆宏 (内 6435)
室長補佐 :速水 香奈 (内 6665)
環境専門員:小山内 勇人 (内 6663)