報道発表資料

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2016年05月20日
  • 自然環境

国民保養温泉地の新規指定等について

 国民保養温泉地とは、温泉法(昭和23年法律第125号)に基づき温泉の公共的利用増進のため、温泉利用の効果が十分に期待され、かつ、健全な保養地として活用される温泉地を環境大臣が指定するものです。
 今回、新たに、二岐・岩瀬湯本・天栄温泉(福島県岩瀬郡天栄村)及び五頭温泉郷(新潟県阿賀野市)を国民保養温泉地として指定するとともに、鳴子温泉郷(宮城県大崎市)の地域等の変更を行い、同日付で官報へ公示いたしましたので、お知らせいたします。

 国民保養温泉地とは、温泉法に基づき、温泉の公共的利用増進のため、温泉利用の効果が十分に期待され、かつ、健全な保養地として活用される温泉地を環境大臣が指定するものであり、これまで92箇所の温泉地を指定してまいりました。

 今般、二岐・岩瀬湯本・天栄温泉(福島県岩瀬郡天栄村)及び五頭温泉郷(新潟県阿賀野市)を新たに指定するとともに、鳴子温泉郷(宮城県大崎市)の地域等の変更を行いました。各温泉地の特徴は下記のとおりです。

(1)二岐・岩瀬湯本・天栄温泉(福島県岩瀬郡天栄村)の特徴

  <概要>

 福島県天栄村の二岐山(標高1、544m)の麓、標高約800mに位置し、福島県南西部のブナの原生林に囲まれた山深い温泉地である二岐温泉をはじめ、開湯当時より湯治客が絶えない温泉地です。

  <温泉の状況>

  主な泉質:カルシウム‐硫酸塩泉、ナトリウム・カルシウム‐塩化物温泉、カルシウム・マグネシウム・アルミニウム‐硫酸塩泉

  効用:婦人病、消化器病、糖尿病、神経痛、切り傷、火傷、動脈硬化症、慢性皮膚病 等

(2)五頭温泉郷(新潟県阿賀野市)

  <概要>

 五つの峰を持つ五頭山の山懐にある出湯・今板・村杉の三つの温泉地からなり、1、200年以上の歴史があり、新潟県最古の温泉地といわれています。

  <泉質等>

  主な泉質:ラジウム温泉(単純放射能泉、単純放射能冷鉱泉、ラドン温泉) 

  効用:一般的適応症、通風、高血圧症、動脈硬化症、慢性皮膚病・婦人病・胆嚢炎、胆石症など

(3)鳴子温泉郷(宮城県大崎市)

  <概要>

 最も古い温泉では開湯千年の歴史を有し、全体では約370本の源泉数を誇り、掲示用泉質名の10種類のう ち、二酸化炭素泉と放射能泉、含よう素泉以外の7種類が存在します。松尾芭蕉の歩いた「おくのほそ道」でも知られ、芭蕉の句碑や尿前の関跡など史跡も多く、歴史を感じることができます。

  <泉質等>

  主な泉質:単純温泉、硫黄泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、塩化物泉 など 

  効用:きりきず、冷え症、筋肉痛、胃腸機能の低下 など

添付資料

連絡先
環境省自然環境局自然環境整備課温泉地保護利用推進室
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8280
室長:中島 尚子(内:6427)
室長補佐:安西 大成 (内:6459)
温泉保護係長:楠本 浩史(内:6458)

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