報道発表資料

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2016年05月06日
  • 自然環境

「東よか干潟」の東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークへの参加について(お知らせ)

 5月5日に「東よか干潟」(佐賀県、佐賀市)が、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)の下に設置されている東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークに新たに参加することが承認されました。これにより、両サイトは、当該ネットワークにおける渡り性水鳥の保全のための活動を促進していくことになります。

1.「東よか干潟」のネットワーク参加について

 本年3月、佐賀市により、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)の下に設置されている東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワークへの東よか干潟の参加について申請があり、これを受け、環境省では当該地を参加候補地としてEAAFP事務局に推薦していました。

 東よか干潟には、ズグロカモメ、クロツラヘラサギ、メダイチドリ、ダイゼンの個体群の個体数の1%以上が定期的に飛来しています。また、それらの種を含めて1万羽以上の渡り性水鳥が定期的に飛来していることから、参加のための基準を満たしていると認められ、平成28年5月5日に124番目のネットワーク参加地として承認されました。

 なお、東よか干潟は、平成27年5月にラムサール条約湿地として登録されています。

※1)東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)

 東アジア・オーストラリア地域の渡り性水鳥及びその生息地を保全することを目的とする、関係する多様な主体の国際的な連携・協力のための枠組みです。渡り性水鳥の重要生息地の国際的なネットワークを構築するとともに、普及啓発、保全活動及び調査研究を促進することを目的としています。当該パートナーシップは、日豪政府の主導により平成18年11月に発足し、平成28年5月現在、関係国政府(17)、国際機関(6)、NGO(11)、企業(1)の計35主体が参画しています。

※2)東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク

 東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップの下に設置されている、東アジア・オーストラリア地域に分布する渡り性水鳥の重要生息地の国際的なネットワークです。当該ネットワークは、渡りのルート全体での渡り性水鳥の保全活動を推進することを目的にしています。

 平成28年5月現在で、当該ネットワークには今回加わった東よか干潟を含め、17か国の124サイトが参加しています。日本は、EAAFPのパートナー国のなかで、当該ネットワークに参加しているサイトの数が最も多く、その数は、東よか干潟が加わったことにより、33サイトとなりました。

2.ネットワーク参加認定証の授与について

 平成28年5月7日に佐賀市で開催予定の「東よか干潟」ラムサール条約湿地登録1周年記念イベントにおいて、「東よか干潟」へのネットワーク参加認定証の授与が予定されています。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8284)
課長:奥田 直久(内線:6460)
課長補佐:中島 慶次(内線:6465)
専門官:辻田 香織(内線:6468)

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