報道発表資料
環境省及び農林水産省では、日本政府を通じた推薦を希望する国内の専門家を公募しますので、希望者は平成28年4月27日(水)午前9時00分までにご連絡下さい。
<農林水産省同時発表>
1.専門家の応募および推薦の概要
IPBES(※1)総会で決定された作業計画に基づき設立される、2つの専門家グループ(「生物多様性及び生態系サービスに関する地球規模アセスメント」及び「生物多様性の持続可能な利用に関するテーマ別アセスメント」)に執筆者等として参加する専門家に関し、今般、加盟国等に対し応募および推薦のお知らせがありました。
実際の作業に携わる専門家については、IPBES-2/3およびIPBES-2/5の決定に基づき、専門性、経験、学際性、地理性、ジェンダー等に関し全体のバランスを考慮の上、IPBES補助機関(ビューロー、学際的専門家パネル)により、応募者の中から選考されます。また、応募者のリストに対し、加盟国として推薦するか否かにつき、日本政府も照会を受ける予定です。なお、当該推薦については、加盟国からの推薦のほか、国連機関等のIPBESに関わる各ステークホルダー(※2)からの推薦を受けることも可能です。
※1)IPBES: Intergovernmental Science-Policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services
※2)「ステークホルダー」とは、IPBES作業計画に関する活動に貢献することができ、その作業計画の成果を活用でき、作業計画に関する活動への個人の参加を奨励、推進、支援する組織や団体をいいます。
2.応募及び推薦対象となる専門家グループの内容
今回、IPBESから応募及び推薦のお知らせのあったものは以下の3つです。それぞれ年1回程度の会合が予定されています。
(1)「生物多様性及び生態系サービスに関する地球規模アセスメント」の専門家
・陸域、陸水域、沿岸域、公海を対象とした地球全域を対象とし平成28年から平成31年にかけて実施予定。
(2)「生物多様性の持続可能な利用に関するテーマ別アセスメントのさらなるスコーピングのためのワークショップ」に参加する専門家
・平成29年以降に実施される予定の「生物多様性の持続可能な利用に関するテーマ別アセスメント」の章構成等のスコーピングについて検討する会合。
・スコーピング結果を踏まえて、アセスメントの執筆者等は来年公募・選定される予定。
(3)「生物多様性及び生態系サービスに関する地球規模アセスメントのためのIPBESフェローシップパイロットプログラム」に参加する専門家(フェロー)
・IPBESの作業計画に参画することにより経験を得ることを希望している若手専門家を対象としている。
3.応募方法
<日本政府を通じた推薦を希望する専門家の方へ>
日本政府を通じた推薦を希望する専門家は、平成28年4月27日(水)までに、IPBESのウェブサイトhttp://www.ipbes.net/applicationform.html よりご登録下さい(Application formに必要事項を記入し、履歴書を添付)。
上記 Application form のB. Details of Government/ Organisation supporting your nomination の項は以下の通りご記入下さい。
Type of nominating body: Government
Name of Country: Japan
Position of contact of person: Director of Global Biodiversity Strategy Office, Ministry of the Environment, Japan
Full Name (nominator): Ms. Fumiko Nakao
E-mail (nominator): NBSAP@env.go.jp
Phone Number (nominator): (Area Code) +81
(Phone number) (0)3-5521-8275
また、上記の登録に加えて、氏名、所属、連絡先及び、希望する専門家グループを平成28年4月27日(水)午前9時00分(必着)までに下記連絡先までご連絡願います。なお、その際に、電子メールの表題を「IPBESの専門家応募(応募者名)」として内容がわかるようにしてください。
なお、IPBES-2/3で決定されたクライテリアに基づき推薦の可否の判断を行います。このため締切は厳守でお願いします。推薦の可否についてはご本人あてに連絡いたしますが、その結果については非公開とさせていただきますので、予めご了承ください。
日本政府推薦希望者連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性地球戦略企画室
E-mail:NBSAP@env.go.jp
4.今後の予定
・4月27日(水):日本政府を通じた推薦希望者の日本政府への連絡締切
・4月27日~5月15日:日本政府を通じた推薦者の選考
・5月15日:日本政府からIPBES事務局への推薦
・5月-6月:IPBES補助機関における専門家の選考
・8月2日-4日:持続可能な利用に関するテーマ別アセスメント、スコーピング会合(ドイツ・ボン)(スコーピング専門家が対象)
・8月15日-19日:生物多様性及び生態系サービスに関する地球規模アセスメント、第1回執筆者会合の開催(ドイツ・ボン)(専門家及びフェローが対象)
5.旅費、謝金等の便宜の供与について
会合に出席する際の旅費や執筆その他の専門家の作業に必要となる経費については、原則として自己負担となり謝金等も支給されません。
6.関連webサイト
・IPBES議長からの専門家の応募及び推薦に関するお知らせ(原文)
・生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)第4回総会の結果について(お知らせ)(平成28年2月29日報道発表資料)https://www.env.go.jp/press/102177.html
7.参考
(1)IPBES(Intergovernmental Science-Policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services)
生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)は、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして、2012年4月に設立された組織で、2015年2月現在123か国と20を超えるオブザーバー等が参加しています。科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能を柱とし、気候変動分野で同様の活動を進めるIPCCの例から、生物多様性版のIPCCと呼ばれることもあります。
IPBESのwebサイト http://www.ipbes.net/
(2)IPBES補助機関の概要
・ビューロー(Bureau): IPBESの運営全般の監督
構成員は、各地域から2名ずつ選出され、議長(1名)、副議長(4名)、メンバー(5名)からなる。
・学際的な専門家からなるパネル(MEP): IPBESの作業の科学的・技術的側面での監督
構成員は、各地域から5名ずつ選出され、計25名からなる。
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性地球戦略企画室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8275)
室長 :中尾 文子(内:6480)
室長補佐:大澤 隆文(内:6485)
専門官 :土屋 守雄(内:6482)