報道発表資料

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2016年03月22日
  • 地球環境

平成28年度セルロースナノファイバー性能評価モデル事業(自動車部門への導入実証)委託業務の実施方針について(お知らせ)

 環境省では、特に市場規模が大きな自動車部門において、車体をはじめとする様々な部品にセルロースナノファイバー(以下「CNF」という。)を導入し、自動車の軽量化等によるCO2削減を実現するための実証を行います。これにより、製品製造時や社会実装時における課題を解決し、そのノウハウを蓄積することで、地球温暖化対策に多大なる貢献が期待されるCNFの早期社会実装を実現することを目指します。
 今後、当該事業の公募を実施する予定ですので、あらかじめお知らせいたします。
 なお、本事業の実施については、平成28年度予算の成立を前提としています。

1.事業の概要

 自動車部品にCNFを最大限導入することにより、車体の軽量化や空気抵抗の低減等による燃費向上を図り、効果的なCO2削減を実現する。

2.事業の要件

 上記1.の目的を達するとともに、CNFの活用可能性を国内外に発信するため、平成31年中を目途に以下の条件を全て満たすようなCNFの導入実証を行うこと。

 ①走行段階のCO2削減効果が10%以上であること

  (うち軽量化による走行段階のCO2削減効果が7%以上であること)

 ②自動車部品を試作し、JIS等で規定された各種の性能評価を行うこと

 ③部品リサイクルや部品の長寿命化によりライフサイクル全体でのCO2削減に寄与するものであること

 ④試作部品を搭載した自動車でテストコースを走行したデータを取得すること

 ⑤車両保安基準、JIS、JASO等の各種試験結果が評価検証可能なものであること

 ⑥CO2排出量の測定(燃費データ取得)が可能であること

 ⑦メーカーはもちろんのこと、一般消費者もCNFに興味を持つようなコンセプトを打ち出せること

 なお、本事業は平成28年度から最大で4か年の事業を予定しているが、各年度の予算の措置状況等に応じて変更があり得る。

3.今後の予定

 平成28年4月中旬を目途に公募を開始。上記に記載の事業を実施するための具体的な提案を募集し、最も優れた提案1件を選定する予定。

4.その他

 単独事業者による実施を妨げるものではないが、事業の性質から、複数の事業者による共同実施が望ましい。

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8354
課  長  松澤 裕  (内線6736)
課長補佐  稲垣 信一 (内線7734)
課長補佐  峯岸 律子 (内線6769)
担  当  仁科 佳菜子(内線7735)