報道発表資料

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2016年02月18日
  • 自然環境

生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)第4回総会開催のお知らせ ~IPBESアセスメントレポートが世界で初めて公表される予定~

 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES※)第4回総会が、2月22日(月)から28日(日)までの間、クアラルンプール(マレーシア)にて開催されます。
 IPBESでは花粉媒介や侵略的外来種に関するアセスメント等、18の成果物の完成を目指し作業が進められており、2019年には地球規模の生物多様性及び生態系サービス(自然とその恵み)に関するアセスメントの公表が予定されています。
 今次会合では18の成果物の中から、初めて完成・公表される2つのアセスメントレポート(「ミツバチ等の花粉を運ぶ昆虫達の価値、現状や傾向、食糧生産に与える影響」「生物多様性及び生態系サービスの現状や将来を評価・予測するための方法論」)等について議論される予定です。

IPBES(Intergovernmental science-policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services)

 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)は、生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価(アセスメント)し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして、2012年4月に設立された政府間組織です。科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能を柱とし、気候変動分野で同様の活動を進めるIPCCの例から、生物多様性版のIPCCと呼ばれることもあります。

 現在、IPBES作業計画2014-2018に基づき花粉媒介、侵略的外来種等、18の成果物の完成を目指し作業が進められており、2019年には地球規模の生物多様性及び生態系サービスに関するアセスメントの公表が予定されています。

 IPBESの成果物(アセスメントレポート等)は世界中の科学者・専門家らによって作成され、総会(IPBES加盟国政府により構成)による承認の後、公表されます。2016年2月8日現在、IPBESには124ヶ国政府が参加しており、事務局はボンに置かれています。

会議の概要

会議名称

日本語:生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)第4回総会

英語:Plenary of the Intergovernmental Science-Policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services Fourth Session

開催期間:平成28年2月22日(月)~28日(日)

場所:クアラルンプール(マレーシア)

参加者:IPBESに参加している各国政府、国連環境計画等関連する国際機関等

主な議題:

○「花粉媒介者、花粉媒介及び食料生産に関するテーマ別アセスメント」の技術報告書の受理及び政策決定者向け要約の承認

○「生物多様性及び生態系サービスのシナリオとモデルの方法論に関するアセスメント」の技術報告書の受理及び政策決定者向け要約の承認

○2019年に公表される予定である「生物多様性及び生態系サービスに関する地球規模アセスメント」のスコーピング文章の承認

○IPBES作業計画2014-2018の履行及び2016-2017年予算案の採択

○IPBESビューローの改選 等

【本会合の公式ウェブサイト】

http://www.ipbes.net/

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性地球戦略企画室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8275)
室長  :中尾 文子(内:6480)
室長補佐:大澤 隆文(内:6485)
専門官 :土屋 守雄(内:6482)