報道発表資料

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2016年01月12日
  • 自然環境

「えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画(案)」に対する意見の募集(パブリックコメント)について(お知らせ)

 えりも地域におけるゼニガタアザラシ個体群と沿岸漁業を含めた地域社会の共存を図るため、地方公共団体、地元漁業者、有識者等との検討を踏まえ、「えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画(案)」を取りまとめました。
 本案について、国民の皆様から広く御意見をお聞きするため、本日から2月11日(木)までの間、パブリックコメントを行います。

1.概要

 ゼニガタアザラシは従来、環境省のレッドリストにおいて絶滅危惧II類と評価されていましたが、これまでの保護の努力により数が増え、再評価の結果、平成27年9月に絶滅危惧種には当たらないことが明らかとなりました。一方で、数が増えてきたことにより、漁業被害が深刻化していますが、その被害防除手法や個体群管理手法が確立していません。特に、北海道における本種の最大上陸場であるえりも地域は、漁業被害が深刻な状況です。また他の上陸場から距離があることから、襟裳岬周辺の個体群は、遺伝的に孤立傾向にあるとされています。そのため、えりも地域におけるゼニガタアザラシ個体群と沿岸漁業を含めた地域社会との将来にわたる共存をめざすために、適切な被害防除や個体群管理等の手法を確立し、計画的な管理を行っていく必要があります。

 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(以下「鳥獣法」という。)上、希少鳥獣とは、国際的又は全国的に保護を図る必要があるものとして環境省令で定める鳥獣をいいますが、鳥獣法に基づく基本指針により、絶滅危惧IA・IB類またはII類から外れたものの、保護又は管理の手法が確立しておらず、当面の間、計画的な保護又は管理の手法を検討しながら保護又は管理を進める必要がある種についても、希少鳥獣の対象とすることとしています。また鳥獣法上、特定の地域において生息数が著しく増加し、又はその生息地の範囲が拡大している希少鳥獣について必要と認めるときには、特定希少鳥獣管理計画を環境大臣が策定できることとなっています。

 このため、地方公共団体、地元漁業者、有識者等との検討を踏まえ、「えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画(案)」を取りまとめました。

2.意見募集対象

 「えりも地域ゼニガタアザラシ特定希少鳥獣管理計画(案)」の1~11ページ部分

 (別添資料参照)

3.意見募集期間

  平成28年1月12日(火)~平成28年2月11日(木)まで

4.意見提出方法

 御意見のある方は、別紙「意見募集要項」に沿って郵送、FAX又は電子メールにて御提出願います。意見募集要項に沿っていない場合、無効となる場合がありますので御注意願います。

 なお、頂いた御意見に対する個別の回答はいたしかねますので、その旨御了承ください。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8285
鳥獣保護管理企画官:東岡 礼治(内線6475)
    鳥獣専門官:根上 泰子(内線6676)
 指定管理鳥獣係長:黒江 隆太(内線6474)

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