報道発表資料

この記事を印刷
2015年09月18日
  • 保健対策

第4回国際化学物質管理会議(ICCM4)の開催について(お知らせ)

 9月28日(月)から10月2日(金)に第4回国際化学物質管理会議(ICCM4)がスイスのジュネーブにおいて開催されます。
 この会議では、持続可能な開発に関する世界首脳会議で採択された「2020年までに化学物質が人の健康・環境に与える著しい悪影響を最小化するような方法で生産・使用されるようにする」との目標(WSSD2020年目標)に向けて採択された「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ(SAICM(サイカム))」の実施状況のレビューや今後の活動等について検討される予定です。
 我が国は、2015年9月にSAICM関係省庁連絡会議において取りまとめたSAICM国内実施計画の進捗状況の点検結果をICCM4において報告することとしています。

1.背景

 2006年2月に開催された第1回国際化学物質管理会議(ICCM)において、「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ」(Strategic Approach to International Chemicals Management:SAICM)が採択されました。

 SAICMは、2002年の持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)で採択された「2020年までに化学物質が人の健康・環境に与える著しい悪影響を最小化するような方法で生産・使用されるようにする」との目標(WSSD2020年目標)に向けて、予防的なアプローチの考え方に沿った、科学的なリスク評価に基づくリスク削減、化学物質に関する情報の収集と提供、各国における化学物質管理体制の整備、途上国に対する技術協力の推進等の分野での戦略と行動計画を定めたものです。このフォローアップのために定期的にICCMを開催することとされています。

 今回開催されるICCM4に先立ち、我が国は、2012年9月のSAICM国内実施計画策定からこれまでに国が実施した関連施策について点検し、2015年9月にSAICM関係省庁連絡会議において「SAICM国内実施計画の進捗状況について」を取りまとめました。ICCM4においては、その点検結果を報告することとしています。

2.会議及び関連会合の概要

(1)会議の開催期間等

 ・ 開催期間:2015年9月28日(月)~2015年10月2日(金)
 ・ 開催場所:ジュネーブ(スイス)
 ・ 主催:国連環境計画(UNEP)
 ・ 出席者:各国政府代表、関係国際機関、産業界、非政府機関等
       我が国からは立川裕隆 環境省環境保健部環境安全課長 等が出席予定

(2) 主な議題

 ◇ SAICMの進捗
  ・ SAICMの包括的方針戦略の目的に関連した地域的な活動実績、強み及び課題
  ・ クイックスタートプログラムの報告
  ・ 持続可能な開発に関連した化学物質と廃棄物の適正管理

 ◇ SAICMの実施
  ・ 環境残留性医療汚染物質の新規の政策課題(Emerging Policy Issues : EPI)への追加
  ・ 毒性の高い農薬に関する提案書
  ・ EPI及びその他の課題
  ・ 2020年目標達成に向けた包括的指針

 ◇ 2020年以降の化学物質及び廃棄物の適正管理

 ◇ 事務局の活動と予算 等

※ ①塗料中鉛、②製品中化学物質、③電気電子のライフサイクルにおける有害物質、④ナノテクノロジー及び工業用ナノ材料、⑤内分泌かく乱作用を有する化学物質

(3) 会議文書等

議題・会議文書等は以下のウェブサイトから入手可能です。
http://www.saicm.org/index.php?option=com_content&view=article&id=525&Itemid=700

3.国際化学物質管理会議(ICCM)の開催経緯

2006年2月 第1回(ICCM1, アラブ首長国連邦・ドバイ)
2009年5月 第2回(ICCM2, スイス・ジュネーブ)
2012年9月 第3回(ICCM3, ケニア・ナイロビ)

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8261)
課長  :立川 裕隆(内:6350)
課長補佐:斉藤 貢 (内:6368)
係長  :稲子谷昂子(内:6356)
担当  :馬込 明音(内:6360)

関連情報

関連Webページ

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。