報道発表資料

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2015年06月18日
  • 地球環境

平成27年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(先進対策の効率的実施による二酸化炭素排出量大幅削減設備補助事業)に係る対象事業者の採択について(お知らせ)

 環境省では、業務部門・産業部門における温室効果ガス排出量の大幅削減のため、平成24年度より、事業場・工場を対象に、エネルギー起源二酸化炭素排出抑制のための先進的で高効率な低炭素機器等の導入を支援する「先進対策の効率的実施による二酸化炭素排出量大幅削減設備補助事業」(ASSET事業)を実施しております。本事業は、費用効率性の高い事業を採択するとともに、市場メカニズムを活用(排出枠取引、外部クレジット利用)することで、二酸化炭素排出量の大幅削減を達成することを目指しており、平成24年度参加者は合計5,678t-CO2/年、1t-CO2あたり9,516円の費用での削減を達成したところです。
 この度、本年度事業に応募のあった案件について審査を行い、下記のとおり採択しましたのでお知らせします。

1.先進対策の効率的実施による二酸化炭素排出量大幅削減設備補助事業の内容

(1)事業概要

 本事業は、先進的で高効率な低炭素機器の導入に取り組む事業者が、当該機器の導入等を加味した適切なCO2排出削減目標を設定し、低炭素機器の導入と併せて事業所における運用改善も行いつつ、本事業の参加者全体で排出枠を調整し、補助事業全体で確実な排出削減を担保し、業務・産業両部門におけるCO2排出量を効率的に大幅削減することを目的に、先進的で高効率な低炭素設備機器として環境大臣が指定するもの(「Best Available Technology:利用可能な最良の技術」を用いた設備機器)の導入を支援するものです。

(2)補助対象

   国内の事業所(業務ビル、工場等)における先進的で高効率な低炭素機器の導入

(3)補助額の交付額

   補助対象経費の1/3以内(1実施事業者※あたりの補助上限額:2億円)

  ※本補助金を利用して導入した低炭素機器を実際に使用して二酸化炭素排出削減に取り組む者

2. 採択結果

 本年度は4月27日(月)から5月29日(金)まで公募を行い、応募案件の審査を行った結果、下記のとおり採択しました。なお、採択結果の詳細は、ASSETウェブサイト(http://www.asset.go.jp/entry)をご覧ください。

(1)採択件数

採択件数:93件

内   訳: 単独(事業場)  32件

       単独(工場)   49件

       グループ(事業場) 9件

       グループ(工場)  3件

(2)採択案件に係る2016年度排出削減目標量

 各事業者は、応募時に、基準年度排出量(2012年度~2014年度の平均排出量)に対する2016年度排出削減目標量を申告しています。採択案件の2016年度排出削減目標量の合計は65,200t-CO2(基準年度排出量の8.1%)となっています(うち、事業場合計51,695t-CO2、工場合計13,505t-CO2

 各事業者には、2016年4月以降に、「基準年度排出量-2016年度排出削減目標量」(=2016年度排出目標量)の分の排出枠(JAA)が初期割当量として交付されます。

(3)導入設備の法定耐用年数分の排出削減予測量

 各事業者は、応募時に、補助金を受け導入するCO2排出抑制設備による法定耐用年数分の排出削減量(※)を算定しています。採択案件の法定耐用年数分の排出削減量の合計は、698,141t-CO2となっています。

 ※2016年度の排出削減目標量が、法定耐用年数の期間、毎年度削減実績として続くと想定。

3. 問い合わせ先(執行団体)

一般社団法人 温室効果ガス審査協会

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-29-1 住友不動産一ツ橋ビル7階

ASSET事業運営センター 事業部

担当:角田、高野、加藤

E-mail:asset@gaj.or.jp

電話:03-6261-4381  FAX:03-6261-4382

ウェブサイト:http://www.gaj.or.jp

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課
直  通  03-5521-8354      
代  表  03-3581-3351
室  長  川上  毅  (内線7716)
室長補佐  飯野  暁  (内線6737)
担  当  栁井  淳邦 (内線6785)