報道発表資料
1.開催趣旨
我が国では、東日本大震災以降、火力発電の発電量が増加し、二酸化炭素排出量が増加しています。これを削減し、低炭素社会を構築するためには、大胆な省エネを進め、再生可能エネルギーを最大限導入することに加え、二酸化炭素を大量に排出し、長期間の稼働が見込まれる石炭火力発電所等の大規模排出源への二酸化炭素回収・貯留(CCS)技術の導入が求められます。
CCSについて、我が国は、2020年頃の商用化を目指した技術開発の加速化を図るとともに、導入の前提となる二酸化炭素貯留適地調査等に早期に結果が得られるよう取り組むこととしています。CCSの導入を促進するためには、環境の保全に配慮しつつ、大規模排出源が全国各地に分散しており、また、沿岸海域が高度に利用されているといった我が国の特性を踏まえて調査・検討を進める必要があります。
こうした背景のもと、環境省では本年度から、「環境配慮型CCS導入検討事業」を実施しています。本事業では、二酸化炭素の分離・回収に用いるアミン系吸収液の環境負荷の評価、沖合域における貯留や複数の排出源からの輸送を効率的に実現可能な技術として期待される、シャトルシップを活用した輸送・貯留の技術・システムの検討、CCSの円滑な導入手法の検討等を行っています。
このたび、本事業の一環として、「低炭素社会の構築に向けた二酸化炭素回収・貯留(CCS)国際シンポジウム」を開催します。シンポジウムでは、CCSの円滑な導入に向けた検討状況等を紹介しつつ、国内外の政策担当者や専門家の方々に講演いただきます。こうした機会を通じて、CCSの導入に向けた理解を促し、議論を深めていきたいと考えています。
※CCS : Carbon dioxide Capture and Storage
2.日程:2015年2月12日(木)10:30~17:00(9:45受付開始)
3.会場:ベルサール飯田橋ファースト ホールA
(東京都文京区後楽2-6-1 住友不動産飯田橋ファーストタワーB1)
4.定員:約200名
5.主催:環境省(シンポジウム事務局:みずほ情報総研株式会社)
6.協力:グローバルCCSインスティテュート
7.使用言語:日本語、英語(同時通訳有)
8.プログラム(予定):
総合司会:赤井誠(独立行政法人産業技術総合研究所)
時間 |
項目 |
講演者(敬称略) |
演題(予定) |
10:30~ 10:35 |
開会 |
梶原 成元(環境省 地球環境局長) |
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10:35~ 12:05 |
基調講演 |
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12:05~ 13:30 |
(休憩) |
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13:30~ 15:00 |
セッション1 「CCSの円滑な導入に向けた環境整備」 |
モデレータ:名久井 恒司(東京理科大学)
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15:00~ 15:30 |
(休憩:ポスターセッション) |
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15:30~ 17:00 |
セッション2 「CCSへの国民の理解」 |
モデレータ:高瀬 博康(株式会社クインテッサジャパン)
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17:00 |
閉会 |
9.参加申し込み
本シンポジウムは公開で行います。
事前申し込み制(先着順)としますので、参加を希望される方は、以下のホームページからお申し込みください。<ホームページ:http://www.ccs-symposium.jp/>
申込数が会場の定員(約200名)を超えた場合は、ご参加いただけないことがあります。
- 連絡先
- 環境省地球環境局総務課低炭素社会推進室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8244)
室長 瀧口博明(内線6740)
係長 亀井雄(内線6768)
担当 緒方淳二(内線6758)