報道発表資料

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2008年07月22日
  • 再生循環

第4回アジア太平洋廃棄物専門家会議について(結果概要)(お知らせ)

7月16日(水)~18日(金)に横浜市において、第4回アジア太平洋廃棄物専門家会議が開催されました。会合には、中国、韓国など12ヵ国・地域の大学・研究機関等の専門家が参加し、各国における関係者の連携、地球温暖化対策としての廃棄物処理といったテーマで研究発表が行われました。今後は、「アジア太平洋廃棄物専門家ネットワーク(SWAPI)」として、各国内の廃棄物関係者のネットワーク形成の支援、廃棄物データの把握手法、バイオマス等をテーマとした研究活動、出版活動等に取り組んでいくことになりました。

1.経緯

 アジア太平洋廃棄物専門家会議は、廃棄物が急増し、国際的資源循環が活発化して、いるアジア太平洋地域において、知見・経験の共有及び国際的な研究協力を通じて廃棄物管理の改善を目指す、専門家ネットワークの形成を図ることを目的に、2005年から毎年我が国で開催されています。環境省は、アジア地域全体における循環型社会の構築に向けて、我が国の3R(Reduce, Reuse, Recycle)・廃棄物管理の制度・技術・経験の国際展開を図るに当たっては、廃棄物管理の専門家ネットワークが重要な役割を担うものと位置づけており、第1回の開催時から継続して、会議の企画・運営を支援してきています。
 平成18年11月に開催された第2回会議において、アジア太平洋廃棄物専門家ネットワーク(Society of Solid Waste Management Experts in Asia and Pacific Islands: SWAPI)の設立が合意され、平成19年11月の第3回会議では、SWAPIの運営方針が合意され、廃棄物データの把握手法等の具体的テーマについて活動を実施していくこととされました。

2.日程

平成20年7月16日(水)~7月18日(金)

3.開催地

JICA横浜国際センター(神奈川県横浜市)

4.主催

第4回アジア太平洋廃棄物専門家会議実行委員会(実行委員長:田中 勝 鳥取環境大学教授)

5.出席者

 アジア太平洋12カ国・地域(バングラデシュ、中国、フィジー、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ネパール、フィリピン、タイ、ベトナム、台湾)の廃棄物専門家等

6.概要

(1)公開セミナーの概要

 17日には、専門家以外にも公開する形でセミナーが実施され、各国における循環型社会の構築に向けた関係者・専門家の連携、地球温暖化対策に向けた廃棄物処理の役割、廃棄物データの信頼性といったテーマにより各国の専門家からの研究・事例発表やパネルディスカッションが行われました。我が国からは、我が国の廃棄物学会の発展の経験、横浜市における廃棄物減量・リサイクルの取組が報告されたほか、環境省からは、循環型社会形成推進基本計画の策定やG8サミット・環境大臣会合での3Rに関する成果を踏まえた、アジア等における3R推進の支援方策等について講演を行いました。

(2)SWAPIに関する討議

 各国専門家から、それぞれの国内での廃棄物専門家等の組織化に関して報告がなされ、日本や韓国のような学会としての発展だけでなく、廃棄物処理の実務者のネットワークや幅広い関係者が集う協会など、各国の実情に応じた組織が徐々に広がっていることが示されました。また、SWAPIは今後、各国内における廃棄物関係者のネットワーク形成の支援、研究活動(廃棄物データの把握手法、有害廃棄物、バイオマス、温暖化対策と廃棄物管理等)、出版活動等に取り組んでいくことになりました。さらに、SWAPIの活動方針等を協議するための国際諮問会議を置くこととなり、日本、韓国、中国等の代表者8名が同会議のメンバーとなりました。
 次回の第5回の専門家会議は、韓国廃棄物学会が主体となって、2008年11月に韓国・仁川において開催されることになりました。

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室
直通:03-5501-3152
代表:03-3581-3351
室長:川上 毅 (内線 6898)
課長補佐:関谷 毅史(内線 6814)
担当:小林 弘明(内線 6818)