総合環境政策

こども環境管理士資格試験(公益財団法人 日本生態系協会)

■事業概要

事業名称 こども環境管理士資格試験
事業内容 "環境の時代"において思いやる心、命、もの、そして自然を大切にする心を育む保育・幼児教育を担う方、子どもたちを安心して任せられる方を『こども環境管理士』として認証し、自然と伝統が共存した持続可能なまちづくり・くにづくりに貢献します。
事業の行われる場所
[筆記試験]北海道、岩手県、宮城県、東京都、新潟県、石川県、長野県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県、福岡県、鹿児島県、沖縄県
[口述試験]東京都
分野 環境教育
事業種別 認定事業
対象者の範囲 幼稚園教諭・保育士を主対象とする一般の方々。1級は受験資格を満たしている方のみ、2級はどなたでも受験可能。
料金・手数料 受験手数料 〔1級〕 13,000円、 〔2級〕 8,000円
登録年度 H24年度
主務省 環境省、文部科学省

■事業内容

 

審査について

審査方法

審査基準

筆記試験

・択一問題

・小論文

 択一問題の構成は、科目1「環境問題」が15問、科目2「自然体験・生活体験を充実させる環境づくり」が20問となっている。合格基準は、択一問題では両科目とも正解が60%を超えること、小論文では意志・信念・知識の内容が適切であることが必要とされる。

 以上を満たすことで、地域の自然を活かして保育環境の充実をはかり、子どもたちの豊かな感性を育て、主体的な活動を促すことができる保育者・支援者であると認められ、筆記試験は合格となる。

口述試験

 1級の筆記試験の合格者に対して課す面接形式の試験で、意志や信念、知識が1級こども環境管理士として適切かどうかを問う。適切と認められたならば合格となる。

省令第4条第2項第二号ハ関係

環境の保全に関する指導又は協働取組の促進に必要な知識又は技能の水準に関する基準

筆記試験

 自然を大切にする心、命やものを大切にする心、他者を思いやる心を育む意欲・知識・考え方を有していることを、試験による審査でもってはかり、上に挙げた要件を満たすことを合格の基準とする。

 1級については一定年数の実務経験が受験資格となっており、それに受験による審査を加え、要件を満たしたならば、口述試験に進む。

 

口述試験

 口述試験は1級の筆記試験合格者のみに課される面接形式の試験で、試験官は学識経験者や1級こども環境管理士が務める。

 「認識」として、自然や環境に対する問題意識、自然体験・生活体験の場づくりやその在り方についての考えの有無、地域における体験の場の把握などについて適確に答えられることが求められる。また、「意欲」として受験の動機や、これまでに行ってきた自身の取り組み、そして今後取り組みたいことについて適切に答えられることを合格の基準とする。

環境の保全に関する指導の安全な実施に必要な知識又は技能の水準に関する基準

筆記試験

 事故や怪我のほか危険生物に遭遇した場合などの対処方法、あるいはその類を未然に防ぐ方法について、適確に答えられることを基準とする。

口述試験

 事故や怪我のほか危険生物に遭遇した場合などの対処方法、あるいはその類を未然に防ぐ方法について、適確に答えられることを基準とする。

省令第4条第2項第二号ニについて

審査を受けようとする者の安全の確保を図るための措置

 試験運営のマニュアルでもって、スタッフに対し、安全確保や救急対応の指導を行っている。また、災害時の避難経路や避難の方法について、会場側との打ち合わせや会場の下見などを事前に行っている。

■活動実績と活動計画

■認定者実績

令和4年度育成者数 255名
令和3年度育成者数 253名
令和2年度認定者数 202名
令和元年度認定者数 233名
平成30年度認定者数 282名
平成29年度認定者数 287名
平成28年度認定者数 190名
認定者の総数 2,835名

認定希望者を職業別で見ると学生が最も多く、約47%を占める。次いで多いのが、幼稚園・保育所・認定こども園にお勤めの方で約44%となっている。年齢的では10~20代が約57%であり、現役の保育者のみならず、これからの時代を担う若い方々の関心が高いことが窺われる。

■認定者のその後の活動状況

 活躍の状況は、公式サイトで公開されている以下の資料『こども環境管理士 活躍のようす』を参照。

■認定者へのフォローアップ状況

 研鑚のため、自然や環境、保育、幼児教育などに関するイベントなどの案内を、不定期で送付している。

 また、有資格者のための交流会を定期的に開催している。

■事業に関するPR・メッセージ

こども環境管理士はSDGsの17の目標のうち、特に「4.すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」に関わる資格です。
 
また、こども環境管理士が実践する自然環境保育は、それを受けた子どもたちに、「11.住み続けられるまちづくりを」「13.気候変動に具体的な対策を」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」に求められる意識を自然と身につけることになると考えます。
 
こども環境管理士の知識・技術を身につけ、持続可能な社会をつくりあげていく未来の人材の育成に携わっていただきたいと思います。
 

■実施主体

事業者名 公益財団法人 日本生態系協会
団体概要 日本生態系協会は、自然と伝統が共存し美しく持続するまちづくり・くにづくりに向けた提案を行うシンクタンクです。1992年の設立以前よりアメリカと欧州(ドイツ)に事務所を置き、世界各国の行政やNGOと連携を図っています。
●政策提案
美しい日本をつくるための政策の提案
自然や伝統文化など各地の魅力を活かした地域の計画づくり
●普及・啓発
幼稚園教諭や保育士などを主対象とする「こども環境管理士」の認証
ビオトープ事業を担う最先端の技術者「ビオトープ管理士」の認証
生物多様性の保全・回復を定量的に評価する「JHEP」認証シリーズ
「全国学校・園庭ビオトープコンクール」を通じた先進事例の発信
指導者の教育やカリキュラムの開発
●調査・研究
生物の多様性に関する調査・研究
多様な自然の生態系を再生する手法に関する調査・研究 ... など
ホームページ https://www.ecosys.or.jp/
住所 〒171-0021 東京都豊島区西池袋2-30-20 音羽ビル
電話 03-5954-7106 (担当直通)
FAX 03-5951-0246 (担当直通)
問合せに関する注意事項 お問い合わせ時間
月-金曜日 9:00~18:00 土曜日9:00~15:00
詳細については、まずは日本生態系協会公式サイトをご覧ください。
なお、お取り寄せ可能な資料は、全て公式サイトにて無償にてダウンロード可能です。