総合環境政策
ビオトープ管理士資格試験(公益財団法人 日本生態系協会)
■事業概要
事業名称 | ビオトープ管理士資格試験 |
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事業内容 | 生きものや法制度に関する知識から技術、倫理観、評価力や応用力まで、幅広い観点で総合的に審査し、環境保全に関する知識や指導能力を有すると認められる技術者を『ビオトープ管理士』として認証します。これにより、自然と伝統が共存する持続可能なまちづくり・くにづくりに貢献する次第です。 内容は、専門性から計画部門・施工部門の2部門、さらに経験量や期待される責任の大きさから1級・2級の2階級に区分され、それらの組み合わせにより認定される資格は1級ビオトープ計画管理士、1級ビオトープ施工管理士、2級ビオトープ計画管理士、2級ビオトープ施工管理士の4種類となります。 |
分野 | 環境教育 |
事業種別 | 認定事業 |
事業の行われる場所 | 〔筆記試験〕 全国13会場他 〔口述試験〕 東京 |
対象者の範囲 | 2級の場合は、どなたでも受験することが可能です。 1級の場合は受験資格として、一定年数の実務経験が必要とされます。(所持資格や学歴により異なる) |
料金・手数料 | 1級 11,300円、 2級 7,200円 |
登録年度 | H24年度 |
主務省 | 環境省 |
■事業内容
審査について |
審査方法 |
審査基準 |
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筆記試験 択一問題 ・生態学 ・ビオトープ論 ・環境関連法 ・計画部門 ・施工部門 記述問題 小論文 |
試験科目と出題数は、通常受験の場合で、択一問題が計50問、小論文が1問、加えて、1級の場合は記述問題が4問出題される。 合格基準は、択一問題では各科目において正解が60%以上であること、記述問題では4問全てにおいて合格点であるA・B評価であること(A~Dの4段階評価)、小論文では意志・信念・知識の内容が適切であることが必要とされる。 以上を全て満たすことで、野生生物から法律、技術、倫理観、評価力、応用力といった幅広い能力と専門性を持つと認められ、筆記試験は合格となる。 |
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口述試験 |
1級の筆記試験の合格者に対して課す面接形式の試験で、意志や信念、知識が1級ビオトープ計画管理士または1級ビオトープ施工管理士として適切かどうかを問う。適切と認められたならば合格となる。 |
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省令第4条第2項第二号ハ関係 |
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環境の保全に関する指導又は協働取組の促進に必要な知識又は技能の水準に関する基準 |
筆記試験 野生生物や法律に関する知識から技術、倫理観、評価力や応用力まで自然と伝統が共存する持続可能なまちづくり・くにづくりに必要な知識や技能を有していることを試験による審査でもってはかり、上に挙げた要件を満たすことを合格の基準とする。 1級については一定年数の実務経験が受験資格となっており、それに受験による審査を加え、要件を満たしたならば、口述試験に進む。 口述試験 口述試験は1級の筆記試験合格者のみに課される面接形式の試験で、試験官は学識経験者や1級ビオトープ管理士が務める。 実務経験、専門知識、環境問題に対する認識や意欲などさまざまな角度からの質問に対し、事業の責任者レベルとして適切に答えられることを合格の基準とする。 |
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環境の保全に関する指導の安全な実施に必要な知識又は技能の水準に関する基準 |
筆記試験 事故や怪我のほか危険生物に遭遇した場合などの対処方法、あるいはその類を未然に防ぐ方法について、適確に答えられることを基準とする。 口述試験 事故や怪我のほか危険生物に遭遇した場合などの対処方法、あるいはその類を未然に防ぐ方法について、適確に答えられることを基準とする。 |
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省令第4条第2項第二号ニについて |
審査を受けようとする者の安全の確保を図るための措置 |
試験運営のマニュアルでもって、スタッフに対し、安全確保や救急対応の指導を行っている。また、災害時の避難経路や避難の方法について、会場側との打ち合わせや会場の下見などを事前に行っている。 令和2年度は行政機関の資料を元に各会場施設と相談し、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めた。 |
■活動実績と活動計画
令和5年度活動実績、令和6年度活動計画[PDF:87KB]
■認定者数実績
令和5年度認定者数 | 627名 |
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令和4年度認定者数 | 517名 |
令和3年度認定者数 | 641名 |
令和2年度認定者数 | 753名 |
令和元年度認定者数 | 712名 |
平成30年度認定者数 | 792 名 |
平成29年度認定者数 | 598 名 |
平成28年度認定者数 | 732 名 |
認定者の総数 | 16,090名 |
1級は仕事に直結する環境コンサルタント業が最も多く、約42%を占める。次いで、土木・建設・建築業が約20%。この2分野で全体の62%弱を占めた。また、受験資格として実務経験を要するため、受験者はほぼ30代以降。中でも30代の受験者が最も多く、約30%を占めている。以前は、40代の受験者が多く、やや若年化している傾向にある。 |
■認定者のその後の活動状況
入札参加資格などの例は、公式サイトで公開されている資料『ビオトープ管理士の資格が活用されている事例の一部』を参照。
■認定者へのフォローアップ状況
ビオトープ管理士から成る有志の団体「日本ビオトープ管理士会」への入会を勧めており、また、日本ビオトープ管理士会の活動を支援している。
■事業に関するPR・メッセージ
ビオトープ管理士はSDGsの17の目標のうち、特に「11.住み続けられるまちづくりを」「13.気候変動に具体的な対策を」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」の4つに関わる資格です。これらの目標は人間の根本的な生存基盤に関わるものであり、1日でも早く達成するために、より多くの人材が求められます。
また生物多様性の損失を食い止め、回復させ、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標、30by30の推進にも役立つ資格です。
ビオトープ管理士の知識・技術を身につけ、それぞれの分野で人類の生存基盤を守るためにご活躍いただきたいと思います。
■実施主体
事業者名 | 公益財団法人 日本生態系協会 |
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団体概要 | 日本生態系協会は、自然と伝統が共存し美しく持続するまちづくり・くにづくりに向けた提案を行うシンクタンクです。1992年の設立以前よりアメリカと欧州(ドイツ)に事務所を置き、世界各国の行政やNGOと連携を図っています。ほかに、こども環境管理士資格試験、全国学校・園庭ビオトープコンクールなどを実施しています。 |
ホームページ | https://www.ecosys.or.jp/ |
住所 | 東京都豊島区西池袋2-30-20音羽ビル |
電話 | 03-5954-7106 (直通) |
FAX | 03-5951-0246(直通) |
問合せに関する注意事項 | お問い合わせ 月-金曜日 9:00~18:00 土曜日 9:00~15:00 詳細については、まずは日本生態系協会公式サイトをご覧ください。 お取り寄せ可能な資料は、全て公式サイトにて無償でダウンロード可能です。 |