総合環境政策

NACS-J自然観察指導員講習会(公益財団法人 日本自然保護協会)

■事業概要

事業名称 NACS-J自然観察指導員講習会
事業内容 「NACS-J自然観察指導員講習会」は、地域に根差した自然観察活動を通じて、自然の価値を伝え自然を守る自発的な活動に繋げられる人材を養成することを目的とする。具体的には野外実習と屋内講義を通じて、生物多様性や生態系のしくみを理解し、それを野外で効果的に観察する手法を学ぶとともに、自然保護および自然保護教育の必要性とその普及啓発における自然観察活動の有効性を学び、実際に野外で行う自然観察会におけるファシリテーター・インタープリターとしての基礎的な素養を身に着ける。これをもって、各地域での「自然観察からはじまる自然保護」の実践者となっていただくことを期待する。
分野 環境教育
事業種別 育成事業

事業の行われる場所

屋内 屋外
対象者の範囲 ・対象地:日本全国
・対象年齢:満18歳以上
・参加要件:自然保護教育の必要性を認識し、自然観察活動の推進に意欲があり、出来るところから実践の第一歩を踏み出す意欲のある方または現在活動されている方
料金・手数料 受講料(5,000~8,000 円程度)、テキスト代2,000 円、指導員登録料(初年度5,000 円)および個人会員会費(5,000 円)
登録年度 H30年度
主務省 環境省
 

■事業内容

講習等について

講習等の内容

時間数

講師名

野外実習①「自然観察の視点:森を通して自然のしくみを見にいこう」
森林生態系の観察方法、五感を使った観察、共有することの意義
 
講義①「自然の保護:生物多様性の保全と私たちのくらし」
自然保護の必要性、生物多様性保全の歴史・制度、指導員の役割
 
講義②「自然の観察:自然観察会と指導員の役割」
自然観察会と自然保護教育、自然の見かた、自然観察会の実践、リスクマネジメント
 
野外実習②「自然観察の素材:こんなテーマで自然を観察しよう」
自然観察のテーマ設定の具体的アイデア学習と、ワークを通じた実践
 
野外実習③「自然観察会の企画:自然観察会の下見から展開を考えよう」
自ら企画作成とリハーサルを実施
 
野外実習④「自然観察会の開催:自然観察会をやってみよう」
指導員として観察会を行う

150分
 
 
 
 
120分
 
 
 
 
100分
 
 
 
 
150分
 
 
 
 
105分
 
 
 
105分

青木 雄司
秋山 幸也
植原 彰
大熊 勲
勝山 智男
清末 幸久
木幡 英雄
佐野 由輝
田畑 清霧
時田 恵
野本 康太
伏見 勝
星野 由美子
前田 修之
吉田 正人
(各回2 名が務める)

省令第4条第2項第一号ロ関係

環境の保全に関する指導又は協働取組の促進に必要な知識又は技能に関する事項

上記の野外実習①、②および講義①、②を通じて、生物多様性保全を含む自然保護の基礎的知識や、自然観察・自然保護活動を各地域で進めていく上で心構えや協働取り組みの必要性について十分に学んでいただいている。

環境の保全に関する指導の安全な実施に必要な知識又は技能に関する事項

観察会や自然保護活動を行う上でのリスクマネジメントについては、講義②において必要な基礎的知識を集中的に学ぶとともに、野外実習①~④において現地での説明と具体的技能の実践練習を通して学んでいただいている。

省令第4条第2項第一号ハについて

講習等を受けようとする者の安全の確保を図るための措置

・各回の危機管理マニュアルの作成と全スタッフへの共有
・1か月前、前日、当日早朝の3回の現場下見と危険場所回避
・エイドキットの常時携帯と、応急処置・搬送の体制確保

 
 

■活動実績と活動計画

■育成者実績

令和4年度育成者数 505名
令和3年度育成者数 184 名
令和2年度育成者数 157 名
令和元年度育成者数 415 名
育成者総数(~令和2年3月31日まで) 31,464 名

20代から70代までの年代の方がほぼ同じ比率で参加されます。参加動機も自然保護や環境教育だけでなく多様で、職業もボランティア活動をされている方から、教員、保育士、緑地管理者、環境コンサル、地域おこし協力隊、各種ガイド、介護福祉士、子育て中の方など、実に多様です。

 
 

■育成者のその後の活動状況

受講された方は皆さんそれぞれの形で「自然観察からはじまる自然保護」を実践されています。ご家族や友人に小さな自然観察会を始めてみる方や、仲間と観察会イベントを主催される方、自治体と合同での調査・教育プログラムの実施、教育・観光・自然保護に関する本業の中での活動などです。全国の自然観察指導員の開催する自然観察会への参加者は、推定で年間130万人にのぼります。

■育成者へのフォローアップ状況

最新の自然保護情報や自然観察の具体的な技術向上に資する情報をあつめた雑誌「自然保護」を各月でお送りするほか、毎月のメルマガをお送りします。また、各県の指導員が開催する各種研修会・学習会への参加や、当協会主催の様々な体験学習イベント、調査プログラム等に参加することが可能です。

■事業に関するPR・メッセージ

受講にあたって特別な技術や知識は全く必要ありません。受講された90%以上の方が、「自然の見かたが変わった」「『指導』の言葉から想像していた自然観察会のイメージが大きく変わった」との感想をいただいています。自然の楽しさと価値をだれかに伝えたい、少しでもそう思った方は、是非お越しください。

■実施主体

事業者名 公益財団法人 日本自然保護協会
団体概要 当協会は1951年から活動を続ける自然保護団体です。「NACS-J自然観察指導員講習会」は、地域に根差した自然観察活動を通じて、自然の価値を伝え自然を守る自発的な活動に繋げられるような人材を養成することを目的とし、1979年から継続しています。これまでに3万人以上の方が自然観察指導員に登録され、全国で活動をされています。
ホームページ https://www.nacsj.or.jp/education/
住所 東京都中央区新川1-16-10ミトヨビル2F
電話 03-3553-4101
FAX 03-3553-0139
E-mail kansatsu1978@nacsj.or.jp
問合せに関する注意事項 電話でのお問合せは平日10 時~17 時