取組の要旨

廃校を酒蔵として再生した「学校蔵」で、生物多様性資源と再生可能エネルギーを使った酒造りを行っている。副産物の酒粕や麹は、施設内のカフェで地元生産者の食材と合わせたメニューとして提供し、廃棄ロス削減につなげる。これらの循環を学ぶ酒造り体験プログラムやワークショップ等で国内外からの参加者のコミュニティを形成。事業開始10年目に向け、資源・エネルギー・ヒトが循環するサスティナブルブリュアリーとして進化を続けている。

実績の要旨

2010年廃校になった小学校を2014年より酒蔵として再生。生物多様性につながる牡蠣殻農法で栽培した朱鷺とくらす郷づくり認証米や、棚田米を原料に使用。かつ太陽光パネルで再生可能エネルギーを取り入れている。ワークショップ『学校蔵の特別授業』には累計約1,000人が参加し、参加者からは大学生起業家も生まれた。「一週間の酒造り体験プログラム」は延べ約70名が参加しリピーターや移住者が生まれている。2022年、カフェと宿泊施設を新設。廃棄ロス削減につながるメニュー開発や食と地域の循環を学び実践するガストロノミーツアーを企画。