取組の要旨

厚労省のデータでは国内で年間約３万ｔの染毛剤が製造されています。染毛剤は劣化を防ぐためチューブ式アルミニウム容器に入れて販売され使用後は通常、ゴミとして廃棄されます。私たちの団体は、2015年から全国の理容・美容サロンに呼びかけ、この使用済みカラーチューブのリサイクル活動を行っています。回収したチューブ（アルミ廃材）は、リサイクル業者に送付して再生アルミとなり、ゴミの削減と資源保護に役立っています。また、リサイクル業者から得た対価で福祉用車いすを購入し、各地の社会福祉協議会などに贈呈、地域貢献と社会福祉に役立てています。

実績の要旨

2015年に団体を結成し、ツイッターやフェイスブックなどのSNSや知り合い理美容師らの口コミを頼りに回収活動を開始。プラスチック製キャップやチューブ内に残るヘアカラー溶剤があると再処理の妨げになるため、キャップを外し、絞り機を使って中身を出し切った状態で回収するよう回収マニュアルを作ったり、できるだけ小さく梱包 する方法を考え、周知に務めました。これまでに理容・美容組合を通じて約400店以上が回収に協力。業界誌などにも取り上げられるようになり、昨年2021年には１年間で約５トンを回収しました。2022年6月時点で、回収累計１６トンとなり、約７年半の活動で車椅子22台を市区町村や社会福祉協議会に寄付しました。