INITIATIVE OVERVIEW

取組概要

INITIATIVE OVERVIEW

第10回グッドライフアワード

アマモ場を保全し、水産生物増殖を担う魚礁を活用した、豊かな海づくり

志田内海株式会社

イメージ写真

活動拠点:青森県など

WEB: https://shidautsumi.com

取組の要旨

陸奥湾のアマモ場面積は1978年、 1990年及び2020年の調査では7,331ha、6,862ha及び2,086haと減少している。アマモ場の消失の原因は①埋立②港湾・漁港・海岸工事③潮流・底質の変化④濁り⑤ナマコやホタテによる桁曳き操業の5つがある。特にナマコの桁曳き操業はナマコの漁獲と同時にアマモ場を消失させる。漁業と環境保全の両立を図るために漁業者と共にナマコ・アマモ育成礁(竜宮礁)の開発に取り組み、アマモの保全活動を行なっています。

実績の要旨

陸奥湾アマモ場面積の動向によると、2019年のアマモ場面積は2010年より増加している。竜宮礁が2007年より青森県の水産環境整備事業に採用され、陸奥湾内に設置が進められたことにより、桁曳き漁業によるアマモ場面積が消失する事案には有効性を示していると考えられる。アマモ場面積消失を減らしたことだけでなく、ウスメバル稚魚、カレイ、ナマコ等の棲み場や隠れ場を造成することで、陸奥湾における生態系の維持に寄与している。

第10回グッドライフアワード 受賞者一覧