取組の要旨

地域課題であった遊休荒廃地を日本ワインのための草生栽培のブドウ畑（ヴィンヤード）に転換し、ブドウ生産を継続することによって生物多様性が回復している。国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構（以下、農研機構）との共同の調査によって、草生栽培のブドウ畑が良質で広大な草原を創出していることが科学的に証明され、「ネイチャー・ポジティブ」の実現例となっている。地域及びボランティア・従業員とともに、在来種を増やすための活動も実施している。

実績の要旨

・2014年から農研機構との共同研究によるモニタリング調査を実施。環境省が絶滅危惧種に指定している種を含む昆虫168種、植物288種を確認
・2016年からは従業員参加による希少種、在来種の再生活動を実施
・2019年からは絶滅危惧種であるオオルリシジミの食草であるクララを増やす活動を上田市、NGO、地域の小学校と共に実施