Kick-off Conference of
Good Life Award 2018

Kick-off Conference of  Good Life Award 2018

Kick-off Conference of
Good Life Award 2018

第6回グッドライフアワード募集開始
あなたの取組も環境大臣賞候補です!

「グッドライフ」な取組って何?

2018年6月26日(水)、渋谷ヒカリエ 8/COURT (東京都渋谷区)において、『Kick-off Conference of Good Life Award 2018』(主催/環境省)が開催されました。

このカンファレンスは、環境省の「第6回グッドライフアワード」の募集開始にあわせ、「未来をつくるグッドライフな取組とは?」をテーマに展開されました。
環境と社会を良くするグッドライフな取組を実践するイノベーターたちが登壇。それぞれの取組のポイントについてのプレゼンテーションを行いました。

グッドライフアワードは、企業、学校、NPO、自治体、地域コミュニティ、個人まで、どなたでも応募でき、環境大臣賞受賞のチャンスがあります。さあ、次はあなたの番です。ぜひご応募ください。

(写真:佐治淳一、文:グッドライフアワード運営事務局)

Introduction

満員の参加者で熱気あふれるカンファレンスに!

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

平日の夜にも関わらず、会場は100名以上の参加者で満席となり、熱気溢れるカンファレンスとなりました。

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

会場の入口には、昨年、第5回グッドライフアワードで環境大臣賞優秀賞を受賞した株式会社東京チェンソーズによる「森デリバリー」の展示ブースを設置。東京チェンソーズ代表取締役の青木亮輔氏はこの日の登壇者(ゲストイノベーター)であり、森デリバリーは東京チェンソーズが実践するグッドライフな取組の象徴的な実践例でもあります。

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

また、スターバックスコーヒージャパン株式会社(コーヒー豆かすリサイクルを実践する普川玲さんが登壇)のご協力により、来場者へのコーヒーサービスが行われました。

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

オープニングでは、グッドライフアワードの総合プロデューサーであり、この日のナビゲーターを務める谷中修吾氏(BBT大学・BBT大学大学院MBA 准教授)が「第6回の募集開始にあたり、そもそもグッドライフは何かということを、参加者のみなさんと共有したい」と今回のカンファレンスの主旨を説明。約2時間のカンファレンスが始まりました。

Opening Remarks

課題を共有して、行動する人たちの連携を深めることが
グッドライフアワードの大きな意義

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

中井 徳太郎氏
環境省 総合環境政策統括官

開会挨拶では、グッドライフアワード実行委員でもある環境省の中井徳太郎総合環境政策統括官が登壇。2018年4月に閣議決定された「第5次環境基本計画」が指し示すように、脱炭素化の実現や持続可能な社会づくりの具体化は、たんなる環境政策に留まらず、日本社会、そして世界の大きな方針となっていることを説明。

そのためには「技術・経済社会システム・ライフスタイルなどのあらゆる観点からのイノベーションが不可欠」であり、「応募いただいた取組を環境大臣賞として表彰し、活動の広がりや、イノベーターの連携を応援すること」、そして「複雑に絡み合った問題をさまざまな活動に取り組む人たちが共有し、コラボして解決の道を探っていこう」という、グッドライフアワードの大きな目標が示されました。

Guest Talk 1

「まつり型まちづくり」の成功事例。
「竹あかり」が新たな日本の文化として拡大中!

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

三城 賢士氏
CHIKAKEN 共同代表 竹あかり演出家

ゲストイノベーターによるプレゼンテーション。一人目は、竹を加工してろうそくやLEDの灯りでイルミネーションを描き出す「竹あかり」のプロデュース会社「CHIKAKEN(ちかけん)」を2007年に設立した、三城賢士氏です。

学生時代、研究テーマであった「まつり型まちづくり」の手法として「竹あかり」と出会い、「地域のまつりなどで役割を得られたことへの喜びを実感して起業した」という三城氏。「竹あかり」の活動を通じて、多くの方が参加して楽しむ「まつり」を創出するためには伝えるべきメッセージをこめることが大切で、ポイントは「そこにしかない風景や物語を創ること」であることを提示するなど、示唆深いプレゼンテーションを行ってくださいました。

「竹あかり」の活動では、「輪=人のつながり」「環=竹資源などの循環」「和=新たな日本の文化としての発信」という3つの「わ」を大切にしています。創業当初は「そんなものがビジネスになるはずがない」と言われることも多かったそうですが、今、着実に「竹あかり」に取り組む人のネットワークが広がりつつあり、企業などからのオファーも増えているそうです。

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Guest Talk 2

第5回グッドライフアワード環境大臣賞優秀賞受賞取組
東京で林業に生きる!

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

青木 亮輔氏
株式会社東京チェンソーズ 代表取締役

2人目のプレゼンテーションは、第5回グッドライフアワードで環境大臣賞優秀賞を受賞した、東京チェンソーズの青木亮輔氏が行いました。

東京チェンソーズが目指しているのは「東京で林業の成功事例をつくる」こと。材木として出荷するだけでは採算が厳しい林業の変革を目指し、檜原村の木材の付加価値を高めるをことを目指して「TOKYO WOOD」というブランド化を実践。切りだした木を丸ごと活用するための「森デリバリー」や、自分で植えた木を30年間かけて一緒に育てて活用、街で暮らす人たちが美しい森を育てることに参加できる「東京美林倶楽部」など、ユニークな取組の内容と、そこにこめた思いを語ってくださいました。

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

東京チェンソーズの取組の内容については、受賞取組のレポート記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

「東京チェンソーズ」受賞者紹介レポート

Guest Talk 3

牛の飼料や堆肥として活用する
コーヒー豆かすリサイクルを紹介。

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

普川 玲氏
スターバックスコーヒージャパン株式会社
サプライチェーン本部 品質保証部
店舗衛生・環境推進チーム マネージャー

3人目のプレゼンテーションは、スターバックスコーヒージャパンの普川玲氏が、自社で行っている「コーヒー豆かすリサイクル」プロジェクトについて説明しました。食品ロスの課題に着目して、店舗で最も大量に出る抽出後のコーヒー豆かすのリサイクルに着手。牛の飼料への活用を試みたものの、最初は焦げた匂いを牛が嫌ってうまくいきませんでした。でも、自分たちが動くことで出会いを呼び込み、乳酸菌発酵という手法を確立。手間が増える店舗担当者にも理解を得られ、活動が次第に広がっていることが紹介されました。

プレゼンテーションの締めくくりには、1992年の地球サミットで行われた当時13歳の少女、セヴァン・スズキさんによる「わたしたち子どもの未来のことなんて、みなさんの議題の中にすら入っていないのではないですか? みなさんは、私たち子どもの未来のことを本当に考えてくれているのですか?(これ以上、地球環境を犠牲にしないで)」という伝説のスピーチや、「世界に変化を望むのであれば、自分が変化となれ」というマハトマ・ガンジーの名言を紹介。真剣に聞き入る会場の参加者のみなさんの雰囲気に感極まって、普川さんが涙を浮かべて言葉に詰まるほどの、熱いプレゼンテーションとなりました。

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

guidance

第6回グッドライフアワード案内

ゲストイノベーターによるプレゼンテーションの後、今年もグッドライフアワードの募集が始まったことを紹介。グッドライフアワードの総合プロデューサーで、この日はカンファレンスのナビゲーターを務める谷中修吾氏から、「環境とは関係がないと思える活動も、巡り巡って環境に貢献しているケースが多い。実は、あなたが今やっている活動が、環境大臣賞候補なのです」と、グッドライフアワードの思いが語られました。

また、会場にはグッドライフアワード実行委員の方々や、グッドライフアワードとの連携を深めつつある環境省の「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトのアンバサダーのみなさんからのご挨拶をいただきました。

Kick-off Conference of Good Life Award 2018 グッドライフアワード実行委員長
益田 文和氏
(デザインコンサルタント)

Kick-off Conference of Good Life Award 2018 グッドライフアワード実行委員
藤野 純一氏
(公益財団法人 地球環境戦略研究機関 上席研究員)

Kick-off Conference of Good Life Award 2018 グッドライフアワード実行委員
森 摂氏
(オルタナ 編集長)

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトのアンバサダーのみなさん
写真左から、タロアウト氏(キャラクターアーティスト)、Yae氏(歌手・シンガーソングライター)、小原 壮太郞氏(一般社団法人the Organic代表理事・一般財団法人ベビー&バースフレンドリー財団専務理事・MOTHER EARTH事務局長)

Eco Talk

第5次環境基本計画のポイントを
わかりやすく解説

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

山田 哲也氏
環境省 大臣官房 環境計画課 計画官

カンファレンスの最後には、環境省のグッドライフアワード担当者でもある山田哲也氏から、今年4月に閣議決定された第5次環境基本計画についての説明が行われました。

地球的な課題である環境問題を解決するために「環境、経済、社会の課題を統合的に同時解決していく取組を推進」しようとする計画の主旨を解説。グッドライフアワードは、まさに分野を超えた環境と社会によい取組を応援するプロジェクトであることが、改めて説明されました。

第五次環境基本計画の閣議決定について(環境省公式サイト)

交流会

ゲストイノベーターと
参加者のみなさんをつなぐ機会に!

Kick-off Conference of Good Life Award 2018

トークの終了後には、集まってくださった参加者のみなさんと、ゲストイノベーターの方々との交流会が行われました。こうした「つながり」を広げていくことも、グッドライフアワードの大切な目標のひとつです。

Application

第6回グッドライフアワードへの
応募をお待ちしています!

グッドライフアワードは、環境と社会によい活動を応援するプロジェクトです。応募いただいた中から、10取組程度を環境大臣賞として表彰し、その取組内容を広く社会に発信していきます。今年は6月18日から募集が始まっています。応募の締切は9月24日(月・祝)まで。 企業、学校、NPO,自治体、地域コミュニティ、個人まで、どなたでも応募でき、環境大臣賞受賞のチャンスがあります。 応募方法などについては、応募要項のページをご確認ください。

応募要項はこちら

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