低車外音タイヤについて

近年、自動車騒音において、タイヤ騒音の寄与割合が高くなってきています。「今後の自動車単体騒音低減対策のあり方について（第三次答申）」（平成27年７月）において、新車用タイヤについては国際基準であるUN Regulation No.117 02 Series（以下「R117-02」という。）が導入されている一方で、車検時にR117-02への適合性の確認手法等の観点から、使用過程車等のタイヤについては今後の検討課題とされました。
上記検討課題について検討を行なったところ、「今後の自動車単体騒音低減対策のあり方について（第四次答申）」（令和４年６月）の「２．R117-02に適合するタイヤの市場の早期導入、代替促進策」において、「使用過程車等に対するタイヤ騒音規制の適用については、新車用の適合タイヤを普及することにより、使用過程車用タイヤにも最新技術が導入され、騒音性能適合率の上昇が期待できることから、R117-02 騒音要件適合タイヤの市場への早期導入や代替を促す方策及びタイヤ騒音の情報を公開するタイヤ騒音ラベリングの方策を優先的に進めることが適当である。」ことが示されました。
これを受け、一般社団法人　日本自動車タイヤ協会において、令和５年１月から自主的な取り組みとして、R117-02が定める車外騒音基準値を満たすタイヤを「低車外音タイヤ」とするラベリング制度を定めました。
制度の詳細については、下記HPをご参照ください。

1. 日本自動車タイヤ協会低車外音タイヤのラベリング制度
低車外音タイヤのラベリング制度 | 環境・リサイクル | 一般社団法人 日本自動車タイヤ協会　JATMA

2.参考：今後の自動車単体騒音低減対策のあり方について（第四次答申）
中央環境審議会大気・騒音振動部会　今後の自動車単体騒音低減対策のあり方について | 環境省 (env.go.jp)