海洋環境モニタリング調査

海洋環境モニタリング調査(平成10年度~)

令和3年度海洋環境モニタリング調査結果について

令和4年12月25日
 
 環境省は、海洋環境モニタリング調査計画(8年程度で日本周辺海域を一巡)に基づき、毎年度海洋環境モニタリング調査を実施しています。本調査は、日本周辺海域の調査地点における底質・海洋生物(生体濃度)の状況、生物群集等について調査することにより、海洋環境の状況を把握することを目的としています。
 今般、海洋環境モニタリング調査検討会での検討結果を踏まえ、令和3年度の調査結果について、以下のとおり取りまとめました。
 
 令和3年度は、紀伊水道周辺海域におけるPCB詳細調査(令和3年11月試料採取)、特定の汚染海域(ホットスポット)における追跡調査(令和3年11月試料採取)をするとともに、親潮域、黒潮域、東シナ海域及び日本海域の4海域において海洋生物(生体濃度)調査を実施しました。 紀伊水道周辺海域におけるPCB詳細調査では、紀伊水道周辺海域のKC-7において依然として高濃度のPCBが検出されたが、KC-7以外の測点においては、高濃度のPCBは検出されず、過年度調査結果と比較して汚染の進行は認められなかった。
 特定の汚染海域(ホットスポット)における追跡調査では、C測線近辺の投入処分Ⅱ海域(X-2-2)及びⅢ海域(Y-3-2)において、依然として高濃度の有機スズ化合物が検出されたが、高濃度の有機スズはその周辺海域にまでは及んでいないことが明らかとなった。
 親潮域、黒潮域、東シナ海域及び日本海域の4海域において実施した生体濃度調査については、全体として過去の調査と同程度の値を示しており、特段の汚染の進行は認められませんでした。

別紙1:令和3年度海洋環境モニタリング調査結果について (概要)[PDF 735 KB]
別紙2:令和3年度海洋環境モニタリング調査結果について [PDF 2.3 MB]

 
環境省水・大気環境局水環境課海洋環境室
代表 03-3581-3351
室長   杉本 留三
室長補佐 堀野上 貴章(内線25523)