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事前の検討会議
専門家や地域の行政関係者を交えた事前の検討をおこなって、生息域外保全の計画を作成します。
ステップ1 長期的な計画と十分な準備
生きものや飼育・栽培の専門家たちによって、
無理のない長期的な計画を立て、取り組み開始までに十分な準備を進めます。



 生息域外保全の多くは、10年以上もの時間がかかる取り組みなので、前もって長期的な計画を立てる必要があります。また、計画づくりの際には、生きものの特性や減少の原因など、現地の野外調査などで得られた科学データに基づいて、十分な準備を整えることも重要です。計画や準備が不十分だと、増やしすぎて管理が難しくなったり、途中で中断してしまったりして、絶滅危惧種を守ることにつながらないばかりか、逆に悪い影響を与えかねません。
 このため、生きものに詳しい科学者や飼育・栽培の専門家などの協力を得て、どのようにして絶滅を回避させるのか、いつまでにどれぐらい増やすのかなど、しっかりとした目的をもって無理のない計画を立てることが求められます。



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