自然環境・生物多様性

第58次南極地域観測隊同行日記 ~「南極授業」に出演しました~

「南極授業」に出演しました

2017年2月11日(土)

「南極授業」に出演しました 「南極授業」に出演しました

 南極観測事業には、小中高の教員を南極に派遣し、衛星を使って中継で授業を行うという「教員南極派遣プログラム」があります。今回の第58次隊には、奈良県と宮城県から2名の教員が同行されており、それぞれの専門の視点から南極の自然や隊員の活動などについて授業を行う「南極授業」が計4回行われました。

 2月9日には、奈良県立青翔中学・高等学校から来られている生田先生が行った「南極授業」に私も出演しました。理科教員である生田先生は、土壌中の微生物が発電する仕組みを利用した再生可能エネルギーについて、日本にいる学生と共同研究されています。授業は、「発電から考える南極の環境」をテーマに、生田先生が南極の土壌を用いて行った発電実験の結果を発表すると同時に、日本からも学生が行った実験結果を発表するというインタラクティブなものでした。そして、授業の末尾には、私から南極の環境保護に関する法律やレンジャーという職に就いた動機などについて話させていただきました。

 学生たちは、担当の生田先生が不在の間、自分たちで実験を行ったようですが、その結果についてしっかり発表をしていて感心しました。今回、生田先生が南極で行った実験は、もとは学生からの提案だったそうです。この「南極授業」をきっかけに、自分の関心ある分野をさらに追求していってもらえたらいいなと思います。

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