「つなげよう、支えよう森里川海」ミニフォーラム in 釧路
WEB開催レポート
- 開催日時
- 平成28年2月8日(月) 13:00~15:30
- 開催場所
- 釧路市観光国際交流センター 研修室
(北海道釧路町幸町3丁目3) - 参加者数
- 98名
- 主催・共催
- 主催:環境省、後援:釧路市
- プログラム
「つなげよう、支えよう森里川海」全国リレーフォーラムのミニフォーラムが、北海道釧路市で開催されました。蝦名大也市長をはじめとした多くの地域住民の方々に、ご参加いただきました。
長年、釧路の自然に関する研究をされている、釧路専門学校環境・教育研究センター長大西英一先生に特別講演をいただき、道東エリアで湿原保全や森づくりなどの取組をされている3団体の方から、活動についてご紹介いただいた後、ご参加いただいた皆様とともに意見交換が行われました。
- (1)開催セレモニー
- 主催者挨拶
環境大臣政務官 鬼木 誠 - 開催地挨拶
釧路市 市長 蝦名大也氏 - 「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトの紹介
環境省自然環境局国立公園課 課長補佐 河野通治- (2)特別講演
- 湿原を中心とする釧路の地形形成の歴史やアイヌの人々の生活、同エリアに生きる動植物の生態について講演をいただきました。
「釧路の自然と地域のつながり」
釧路専門学校 環境・教育研究センター長 大西英一氏- (3)地域取組活動報告
- 地域の取組活動についてご紹介いただきました。
①「未来の子どもたちのために ~釧路湿原自然再生事業の取り組み~」
釧路国際ウエットランドセンター 技術委員長 新庄久志氏②「海と湿原のつながり調査 ~人と自然がつながる町づくりへ~」
霧多布湿原ナショナルトラスト 河内直子氏③「シマフクロウの森づくり百年事業 ~虹別コロカムイの会の取り組み~」
虹別コロカムイの会 会長 舘 定宣氏- (4)意見交換
- テーマ:
「森里川海の思い出」、「将来に残したい森里川海」
その森里川海を残すために、「私たちは何をアクションしていくか」大西英一先生の特別講演、3団体の取組紹介をお聞きになられたみなさんからは、「改めて釧路湿原の大切さを知ることができた。」、「未来の子どもたちに、この自然を残すためにできることを真剣に考え、取り組んでいきたい。」、「健康診断のように継続的なモニタリング調査が必要。」などの意見が集まりました。
参加した鬼木誠環境大臣政務官は、虹別コロカムイの会舘定宣会長の取組紹介を引用し、「『村を守る神』(「コタンコロカムイ」(村を守る神)と呼ばれているシマフクロウ)がいつまでもいてくれる村でありますように。」とメッセージを寄せました。
- (5)総括挨拶
- 環境省釧路自然環境事務所 所長 西山 理行
西山所長からは、「森里川海プロジェクトは、それらをひとまとまりとしてとらえて、その恵みをしっかり認識し、継続的に恵みを受けられる形で次の世代に伝えていくプロジェクトです。本日ご紹介いただいた話は全て“人をつなぎ、地域をつなぎ、産業をつなぎ、そして時をつなげる”取組だったと思います。今後は活動間、団体間の連携をさらに深め、仲間をさらに増やす努力を続けていく必要性も感じました。」「この地球に生きる人間として、私たち一人一人がより一層“人間と自然や環境との関係”について考え、行動を改めていくべきであることを痛感しています。環境省はこれからも、どうしたらみなさまのお役にたてるのか、どうしたら“環境の保全”と“地域が、そして日本が元気であること”を両立できるのか、みなさまと一緒に真剣に考えていきます。」と総括の挨拶をしました。