まんのう町エコツーリズム推進全体構想[
PDF(2,835KB)
]
まんのう町エコツーリズム推進全体構想の概要[
PDF(660KB)
]
まんのう町のように自然環境は豊かではあるものの、過疎化が進行しているような地域にあっては、エコツーリズムの推進が、地域資源としての自然環境を保全・活用し、地域経済の循環を促すとともに、地域の魅力を再発見し、地域社会の持続可能性を高めるものとして期待されます。
また、新たな観光への動きが示すように、遠くの観光地より近くの観光地が見直されていることや、持続可能な取り組みにとどまらず、「環境にやさしい」から「環境をよくする」へ、さらには地域への配慮や経済還元などを目的とした取り組みなどにつなげることにより、「豊かな自然環境を活用・保全し、持続可能で若者から高齢者までが生き生きと暮らす地域の実現」を目的として、エコツーリズムに取り組むため、「まんのう町エコツーリズム推進全体構想」を策定したものです。
エコツーリズムを推進する地域はまんのう町の琴南地域とし、地域全域にわたって存在する多様な自然観光資源を活用したエコツーリズムを推進します。
地域住民の生活環境や参加者の安全などを確保し、よりよいエコツアーを継続していくために、次の6つの項目にルール(地域の取り決め)を設定します。
本地域におけるエコツーリズムは、持続可能な地域づくりの観点から、エコツアーの頻度、規模等においては、地域の受入可能な範囲内での実施となることから、案内の方法は、ガイドが直接解説したり、体験の指導をする方法を主としながら、補助的に間接的な案内方法も活用するものとし、次の5つに整理します。
エコツアーで活用されている自然観光資源の状況について、保全・保護の観点から、主にツアー実施者が継続的にモニタリングを行い、必要に応じてプログラムの改善を図ります。
なお、自然観光資源だけでなく、ツアーの質や地域住民の方々の意識についても必要に応じてモニタリングを行い、地域への普及の度合いや負荷の実態や課題などについて検討し、その結果は琴南地域におけるエコツーリズムやツアーのあり方(ルール)にも反映します。
本地域で特定自然観光資源の指定は行いませんが、本構想に記載されたルールを関係者が順守するとともに、保護に必要な取り組みを進めることで、自然観光資源の価値が損なわれないよう保護・育成に努めます。
また、モニタリングの結果に基づき、より一層の保護や育成の対策が必要であると判断された場合は、専門家等の意見を踏まえて協議会において対応を協議し、関係者の協力を得て改善を図ります。
まんのう町の他、エコツーリズムの推進に係る各分野の活動団体や事業者、地域住民、有識者、関係行政機関等から構成されています。
次の3つの方法を通じて、エコツーリズムを環境教育に役立てます。
自然公園法や文化財保護法などの関係法令に配慮して実施します。
農林水産業や土地所有者と連携してエコツーリズムを推進します。
ツアー実施者は参加者ともに、地域の生活文化や伝統文化を尊重し、エコツアーでの活用がそれらに悪影響を及ぼさないよう配慮します。
エコツアー実施に際し、参加者及びツアー実施者の安全を確保するために、エコツーリズムのルールに基づき対策を実施します。
全体構想の作成・変更・廃止を行った際には、ホームページなどで広く一般に周知します。
全体構想は、必要に応じて、推進協議会において毎年度実施状況について点検を行います。また、概ね5年ごとに見直しを行います。