軽井沢エコツーリズム推進全体構想[ PDF(743KB) ]
軽井沢エコツーリズム推進全体構想の概要[ PDF(272KB) ]
長野県の東の玄関口に位置する当町は、雄大な活火山浅間山(標高2,568m)の南山麓に位置する高原の町です。
古くは中山道の宿場町として栄え、明治以降、緑豊かな自然環境の中で独自の国際保健休養地として発展を遂げ、令和元年(2019年)現在で年間約840万人以上の観光客が訪れる国内屈指の避暑地・観光地となりました。
今後は、夏の軽井沢のイメージたけではなく、四季を通じて多くの方々に訪れていただけるよう先人たちが築き上げてきた自然・歴史・文化を活用した町内の国立・国定公園内の自然歩道、林道周辺の自然環境等を活用したプログラムや熊野皇大神社から追分宿までの歴史ある中山道を活用したプログラムを、世界で進めている持続可能な開発目標(SDGs)を踏まえ、国内外の観光客に自然との共存の素晴らしさと文化、環境保全の重要性を認識していただくとともに自然環境の保全・観光振興・観光教育の持続促進を図るべく軽井沢版エコツーリズムを推進します。
そこで、軽井沢町エコツーリズム推進協議会では、「軽井沢町まちづくり基本条例」と「軽井沢町長期振興計画」の基本方針である、「森と高原の快適環境」、「軽井沢ブランドを活かした交流のまち」、「人を育てる教育・文化」を共通認識とし、エコツーリズム推進基本法に基づく「軽井沢エコツーリズム推進全体構想」を策定しました。
当町の全域にわたって豊かな森林等、様々な自然観光資源が存在しているため、当町の全域を対象とすることが適切と考えられます。
①ルールで保護する事項
②ルールの運用に当たっての実効性の確保
一般的な案内(ガイダンス)の方法には、専門のガイドが参加者に対して直接解説や体験を指導する方法と、ガイドや専門家の意見を踏まえて作られた解説板やパンフレット等を用いた間接的な方法があります。当町では特に前者による方法の推進に努めます。
当町の各種自然観光資源を保全しつつ活用していくためには、継続的なモニタリングを行って状態を把握し、必要に応じて対策を施していくことが必要です。特に重要な点は「継続的な実施」と「変化の迅速な発見」だと考えられます。
当町の自然観光資源は、自然公園法や他の関係法令等によって現状でも保全が図られていると判断されますが、既存制度で保全が図られないと判断された場合には、本構想に基づく特定自然観光資源の指定について検討します。
エコツーリズム推進法においては、特定自然観光資源が多数の観光旅行者その他の者の活動により著しく損なわれるおそれがあると認められるときは、その特定自然観光資源が所在する区域への立ち入りについて制限することができます。しかしながら現時点で特定自然観光資源の指定を行わないため、立ち入り制限も行われません。
関係者が本構想に記載されたルールを遵守し、モニタリングとその評価による対策や有識者・専門家等によるアドバイスの実施により保護及び育成を進めます。
協議会の構成団体は、エコツーリズムの推進に関わる各分野の団体、事業者、地域住民、教育機関、その他エコツーリズムに関する活動に参加する者及び行政機関から構成されており、それぞれの役割分担を持ちながら協力して軽井沢エコツーリズム推進に努めます。
エコツーリズムが地域の振興により貢献するために、ツアー実施者はツアーにおいて使用する備品や提供する飲食物等については地元産のものを積極的に活用するよう努めます。またツアー参加者に対しても、地元産や地元資本の事業者が販売する商品等をその良さの解説とともに積極的に勧めるよう努めます。
エコツーリズムの実施・推進にあたっては、自然観光資源に関する主な法令等の他、以下の法令等も遵守しつつ進めます。
エコツーリズム推進のためには、次代を担う子どもたちが地域の観光資源や魅力を理解し守りつつ活用していく取り組みを受け継いでいくことが重要です。
当町においても、子どもたちが地域の自然や文化・歴史に対する理解を深めるとともに郷土に対する愛情を育むエコツーリズムを活用した環境教育を推進し、さらに将来的にエコツーリズムが職業選択の大きな柱となりうるよう取り組みを推進します。
エコツアー実施において安全管理は最重要事項です。ツアー実施者は安全確保に関するルールを遵守するのみならず、さらなる安全性の向上を目指して積極的に取り組みます。
本構想の作成、変更または廃止を行った時は、町の広報やホームページ等で周知します。
全体構想は、協議会において毎年度推進状況について把握・整理するとともに概ね5年ごとに構想の見直しを行います。